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(>>1の続き)
”オバマ熱風”が吹いているが、韓人移民1世代の間では少し違った声も聞こえる。
スーパーチューズデーにニューヨーク・ニュージャージーの韓人有権者センターが韓人相手
に出口調査をしたが83%対17%でヒラリーの支持が圧倒的だった。
韓人たちの説明はこのようだ。
「ヒラリーが韓人コミュニティーとずっと親しくしており少数民族に力を沢山注いでくれた。
そして経験豊富なヒラリーに比べてオバマは経験したものがない。」
そこまでは問題ない。ところはそんな理由が全てではない場合も少なくない。ステーツでは
”ブラックはまだなれない"という素っ気無い言葉を聞いたことは一度や二度ではない。
移民1世代のA教授の告白だ。
「オバマ現象を見て私も驚いている。私はアメリカを少しでも理解していると思っていたが…。
白人の中でも若い層、高学歴高所得層にオバマ支持者が多い。人種に相対的に不十分に
こだわるのだ。ところが私は、同じ少数民族であるのになぜかオバマに心が向かない。経験
未熟などの理由をつけるが、心の片隅には”私たちが黒人よりずっと優秀なのに…”という
偏見があったのではないかと思う。」
黒人大統領がなにやら気楽でないことは他の少数民族でも同じだ。特にヒスパニックは
ヒラリー支持勢力が強い。特にヒスパニックは黒人を競争上の相手と思うのに比べて韓人は
優越感のほうが強い。
もちろんひとりひとりの候補好感度を、必ず人種的要素と結び付けることはできない。ヒラリー
やオバマなど皆多くの長所を持った有力候補であり、支持しない人にはその候補が気に入ら
ない理由が人種以外にもたくさんあるのだろう。
先入観から自由になる韓人もますます多くなる。 「オバマが大統領になるという自体だけでも
世界はアメリカを違った目で見るようになるはずであり、人種階層間統合の時代が開かれる」
と言う信念でオバマのために走る韓人たちも少なくない。特に1.5世代、2世帯の家庭「黒人は
まだ」と言う声は出ない。
ただ第3者の観点で”同じ少数系が大統領になれば主系と少数系の障壁がもっと低くなるので
韓人たちも当然オバマ熱風を歓迎するのでは”と予想したが現実は違った。
A教授は「開かれた心を持とうと努力するのは簡単でない」とし「もしかすれば私のほうが白人
よりもっと色にこだわるのではないのかと自省することもある」と吐露した.
私も努力して見る。比べようとする心を捨てれば嫉妬は消えるのではないか。他人の喜びと悲
しみをもっと完全に分けることはできないのか。友達が株式で大金を儲けたとしても私の財産が
減ることはないじゃないか。と、考えたがやはり”簡単ではない”
ワシントン=イ・ギホン特派員
(以上)