08/02/26 19:57:23
北京五輪の聖火を世界最高峰エベレスト(中国名チョモランマ、8848メートル)の山頂に届ける隊員が
今月中旬から、中国チベット自治区内で追い込みの訓練に入った。国際社会に「歴史的快挙」を誇示
できるか。本番まで、緊張の日々が続く。
「普通の登頂と違い、失敗は絶対に許されない。プレッシャーは言葉では言い表せない」。関係者は胸の
内を明かす。
隊員は漢族8人に少数民族のチベット族22人と土家族1人の計31人。70人の候補者の中から昨年5月、
能力のほか協調性などが考慮されて選ばれた。昨年は北京市郊外や昆明で訓練があり、今回は本番まで
チベット自治区内にとどまる予定だ。
「能力を考えればチベット族だけの編成も考えられるが、五輪という国家の一大イベントに漢族が入らない
ことはありえなかった」と関係者は話す。女性も3人おり、3組に分けるアタック隊に1人ずつ振り分ける見通し
という。
一般の登山隊が荷揚げなどのために雇うネパールのシェルパ族の助けも借りない。海外からの参加申し込みも
断った。「北京五輪は中国が開催国。我々だけで登頂を成功させる」と話す。
本番では、聖火がギリシャから北京に3月に渡った際に火種を分けて、エベレストのベースキャンプに送る。
5月以降の好天の日に登頂することになっている。
当初はネパール側から登頂し、中国側に下山する「エベレスト越え」の計画だったが、ネパールの政情不安などを
理由に、中国側から往復するルートに変更した。チベット独立派などは聖火のエベレスト山頂行きに反対しており、
国家安全省は妨害運動を警戒し、登頂の具体的な日程を明かさないよう国家体育総局などに指示しているという。
ソース
asahi.com URLリンク(www.asahi.com)