08/02/25 12:47:22
川崎市立桜本小学校の敷地にある「まちなか交流センター」(川崎市川崎区)で続いて
いる在日コリアン(韓国・朝鮮人)の高齢者交流クラブ「トラヂの会」が10周年を迎えた。
23日には記念の「ミニ発表会とお祝いの会」が同小で開かれ、ハルモニ(おばあさん)
やハラボヂ(おじいさん)たちがこの日のために準備した歌や劇を披露。設立に尽力した
日本人男性は「次の10年につながる会」と手応えを感じていた。【吉住遊】
かつては互いにつながりを持っていた川崎の在日コリアンたちは、10年ほど前には
高齢者が集まる場所がなく、孤独に陥っていた。こうした状況を変えようと、在日コリアン
や外国人の活動を支援している川崎市ふれあい館(川崎区)に勤務する三浦知人さん
(53)を中心にトラヂの会がつくられた。準備会を経て98年1月に約50人の高齢者を
集めて結成、今では約90人が会員に登録している。週1回、一緒に食事をしたり体を
動かす。トラヂはハングルでキキョウの意味。「会が根を張るように」と願いを込めた。
お祝いの会では、カラフルな民族衣装などを着た約80人のハルモニやハラボヂが
昨年暮れごろから用意していた扇の舞、芝居、フラダンスなどを披露。家族や関係者
ら約300人を沸かせた。最後に全員がレクリエーションリーダーの愼玉熹(シンオッキ)
さんに合わせて会オリジナルの「トラヂたいそう」をして盛り上がった。
10年前から会に参加している金福順(キムボクスン)さん(83)は「日本に来ていろんな
苦労をしたけど今は幸せ。この会でいろんな友達ができて、こんな風に楽しめるんだから」。
劇に参加した朴貞玉(パクチョンオク)さん(72)は「会は元気の源。会に来て病気が治った
人もいる」と笑顔を見せた。
三浦さんは「一度は途切れたネットワークを10年間で再び作り上げたことを確かめ合う
のが目的だった。準備段階ではどうなるかと思ったが、次の10年につながる素晴らしい
会になった」と感慨深げに話した。
ソース:神奈川=毎日JP
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