【書籍】 韓国資本主義の成長、日帝の支援おかげだった?~「日本帝国の申し子」と「大軍の斥候」[02/22]at NEWS4PLUS
【書籍】 韓国資本主義の成長、日帝の支援おかげだった?~「日本帝国の申し子」と「大軍の斥候」[02/22] - 暇つぶし2ch2:蚯蚓φ ★
08/02/24 23:15:39
>>1の続き
韓国語版の序詞で著者が重ねて強調しているように、この本は何が実際に起きたのかを敍述したのだ。
したがってそれに対する批判も実証的根拠に即して成り立つ必要がある。経済史学界の反応は韓国史
学界のそれと全く違う。その一例が同じ出版社から双子のように出た'大軍の斥候'だ。これは前の本
の翻訳者であると同時に、同じ主題でソウル大で学位を受けた朱益鍾(チュ・イクジョン)博士(現ソ
ウル信用評価情報理事)の著作だ。

彼は大学院時代に読んだ'帝国の後裔'で歴史研究の一模範を見つけて感銘を受けたと述懐する。二つ
の本は同じ素材を扱っているが、その内容と評価で異なる点が少なくない。エッカートが京紡経営者
たちの日本人を含む多様な人的ネットワークを示した点に特徴があるとしたら、朱益鍾は会社の決算
書など会計資料の全面的な分析を通じて企業経営の内容と生存または成長の要因をより詳らかに明ら
かにした点が目立つ。こんな冷たくは事業展開の峠ごとに評価の差を生んだ。

例えば京紡設立初期に近づいた破産危機の時、エッカートはキム・ソンス家が資金投入を怠ったと考
えたが、朱益鍾は金一家が危険を冒して巨額の資金を投入して会社を再生したと説明する。この点は
京紡が近代企業として正しい離陸を見せたことで高く評価する。二つの研究はどちらも韓国資本主義
または工業化の展開で開放と対外関係を重視する、という点では似ている。

後発工業化と言うのは先進国(または植民母国)から制度、資本、技術を取り入れて市場も寄り掛かり
ながら展開する特徴がある。そんな意味でエッカートが言う'帝国の後裔'という性格を持つようにな
る。ところが朱益鍾はそこに止めてはいけない、という点を強調している。すべての後進国に対して
先進制度、資本、技術の導入可能性は開かれているものの、実際にそれをまともに習得したり活用し
て工業化を成した場合は珍しいからだ。

ここで彼はある社会が経済成長を推進することができる主体的力量(または社会的能力)に注目して、
後発工業化過程で学習を通じて先発者に追い付く(catch-up)'成功的な後発者'または'すぐれた学習者
'としての企業を提示している。このような視点で朱益鍾は京紡の成長過程を再構成する。エッカート
が京紡に対する植民政府や他の取り引き企業の補助と支援を強調しているものの、それは一方的な依
存関係ではなく正常な取り引き(give and take)だったという点、先発者である競争者に学んで試行錯
誤を通じて鍛錬されたという点、資本の調逹、技術の学習、市場の開拓のような核心課題を企業家自
身が主導的に遂行したという点を明らかにしている。

そんな意味で京紡の企業家は解放後、大量に出現して'成功的な後発者'として大きくなって行った韓
国人企業家たちの面貌を一歩先立って見せてくれた先駆と言える。



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