08/02/23 18:19:38
中国上海市の上海日本人学校浦東校(児童・生徒数1089人)が日本から取り寄せた書籍892冊が、
上海の税関当局に通関を差し止められている問題で、地理の書籍8冊を除いた残りの書籍が通関を
認められていたことが分かった。
政府は上海の日本総領事館を通じ、中国政府に差し止めの理由を問い合わせているが、23日までに
中国側から具体的な説明はないという。
このため、政府は中国側の対応に納得がいかない場合、正式に抗議することを検討している。
学校関係者によると、上海の日本総領事館は14日、当局に差し止めの理由のほか、適用した法令な
どの開示を求め、早期の通関を要請。この結果、15日にはこの8冊を除く書籍の通関が認められた。
8冊を差し止めている理由について、現地の通関業者は同校に、「(税関当局が)『内容について引き
続き検査が必要だ』と言っている」と説明したという。
文部科学省によると、差し止められているのは、同校の図書館に収蔵する予定だった地図集の第1巻
~第8巻。第1巻の中に中国が領有権を主張する尖閣諸島を日本領と表示している地図があり、日本
政府は、中国側がこの地図を問題視していると見ている。
政府は引き続き、8冊の早期通関と差し止めの理由開示を中国政府に求めるが、対応が不明確な
場合は抗議する方針を固めた。ただ、日中関係は現在、4月中に予定される胡錦濤国家主席の来日を
前に急速に関係改善が進んでおり、政府は慎重な判断を迫られている。
中国への書籍送付をめぐっては、2005年に大連日本人学校が日本から取り寄せた社会科の副教材
128冊が税関当局に差し止められた例がある。地図上で中国大陸と台湾が色分けされていることが
中国の「出版管理条例」などに違反するとして、地理の教材15冊が日本に返送された。
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
【日中】上海で日本の地理の教科書依然差し止め、尖閣諸島を日本領と表記したためである可能性も[02/19]
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