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サッカー東ア選手権:北朝鮮代表の鄭大世とは
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◆鄭大世(チョン・テセ)=24=は率直
20日に行われた東アジア選手権の韓国戦で同点ゴールをたたき出した彼に、今大会きっての
スターになった感想について聞くと、「こんな顔ではスターになれない」と一言。
また、朴主永(パク・ジュヨン)との比較については率直に「朴主永の方がわたしよりも上手」とし、
韓国と引き分けた後も「正直に言って3、4点差がついてもおかしくない試合だった」と謙遜(けんそん)した。
こうした控えめな態度が、ストライカー鄭大世の魅力となっているのかもしれない。
◆鄭大世は目立つ
北朝鮮代表チームの中から鄭大世を探し出すのは簡単だ。丸刈り頭と鋭い目つきの少年に注目
すればいい。しかし、鄭大世が目立っているのはほかでもない、ずば抜けた実力のためだ。
17日の日本戦で、軽快な動きで相手のDF陣を翻弄(ほんろう)し、先制ゴールを奪った鄭大世は、
韓国戦でも後半27分にマークのカン・ミンスと郭泰輝(クァク・テヒ)をあっという間にかわし、ゴールを決めた。
DFが2、3人付いてもへこたれない突破力から力強いシューティングまで、鄭大世は多くの才能を
持ち合わせたストライカーといえる。
◆鄭大世は在日韓国人3世
韓国国籍の親を持つ在日韓国人3世の鄭大世は、Jリーグで活躍し、北朝鮮代表に所属している。
愛知県名古屋市に生まれ、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)系の愛知朝鮮中高級学校、朝鮮大学に通い、
サッカー選手としての夢をはぐくんだ彼の本籍は慶尚北道義城郡。鄭大世は昨年、Jリーグの
川崎フロンターレで12ゴールを決め、一躍有名になった。韓国国籍を所持しているが、在日韓国人の
歴史的特殊性を認めた国際サッカー連盟(FIFA)の有権解釈を経て、北朝鮮代表としての夢をつかんだ。
◆鄭大世は「課題」
来月26日、2010年南アフリカ共和国ワールドカップ(W杯)アジア予選の第2戦で北朝鮮と対戦しなければ
ならない韓国としては、「鄭大世包囲網」という大きな課題が浮上した。許正茂(ホ・ジョンム)監督にとって
鄭大世は「目の上のたんこぶ」となっていることだろう。昨年行われたアジア・サッカー連盟(AFC)
チャンピオンズリーグの組別リーグで、全南を率いて川崎と対戦した許監督は、目の前で2得点する鄭大世を
指をくわえて見ているほかなかった。試合前に鄭大世について聞かれると、「ボールを蹴るということをよく
理解している選手」と余裕をかましていた許監督は試合後、固い表情で「うちの選手なら、十分にマークできる」
と語調を変えた。
重慶=チャン・ミンソク記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS