08/02/22 01:45:30
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»‘スペースガンダムV’のオモチャ(左側)と‘マクロス’に再包装された‘スペースガンダムV’
何年か前にテレビでキム・チョンギ監督の1983年作品<スペースガンダムV>が放送されたことが
ある。悪い異星人たちが地球を侵略するが、平和と地球を愛する善良な異星人が地球人を助け
るという典型的な空想科学物だ。地球人が強硬派異星人の攻撃に打つ手がないだけの時に善良
な異星人が秘蔵のロボットを出動させるのだが、それが‘スペースガンダムV’だ。放送された直
後、インターネットではひとしきり騒動が起こった。大部分が思い出話だったが共通的な指摘事項
はロボットのデザインだった。<スペースガンダムV>のロボットデザインは殆ど100%日本のロボット
アニメーションを複写したからだった。
更に大きな問題はロボットの名前とデザインがそれぞれ他の日本アニメーションから取ってきたこ
とだった。<スペースガンダムV>のロボットデザインは<超時空要塞マクロス>に登場する‘バルキ
リー’というロボットの模倣だが、ロボットの名前は<機動戦士ガンダム>から取ってきたのだ。例え
ば‘ミッキーマウス’を真似たアニメーションキャラクターを作っておいて名前は突拍子もなく‘アトム’
と付けるのも同然だ。模倣や複製の問題は韓国アニメーション史において、特に1980年代韓国の
劇場用長編アニメーション量産時期に首枷のように垂れ下がった歴史的事実だ。
面白い事実はそのように作り出した<スペースガンダムV>のロボットオモチャが精巧によく作られ
ていて、デザイン原産地日本の技術陣も感嘆したというのだ。宇宙船やロボットなど3段階に変身
する元祖‘バルキリー’より‘スペースガンダムV’の変身システムが遥かに滑らかで精巧だった。
実際に1980年代後半、<超時空要塞マクロス>が<ロボテック>というタイトルでアメリカに輸出され
て人気を呼ぶ頃、オモチャ需要が殺到したが日本のそのオモチャ会社は注文に答えることができ
なかった。慌てた日本のアニメーション会社は韓国の‘スペースガンダムV’を作った会社に要請
して‘スペースガンダムV’を‘マクロス’という包装材で再包装して輸出した。今では想像もできな
いことだが実際に大量の‘スペースガンダムV’が‘マクロス’として輸出された跡が残っている。
‘下請けへの安住’と共に韓国アニメーション成長の大きな障害で席を占めた韓国アニメーション
キャラクターマーケティングの憂鬱な断面ではないかと思う。
キム・ヒョク オモチャ蒐集家・テーマパーク企画者
▲ハンギョレ新聞(韓国語)2008/02/20 21:45:10
어느 로봇의 개명
あるロボットの改名
[매거진 Esc] 김혁의 장난감공화국
[マガジン Esc] キム・ヒョクのオモチャ共和国
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