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台湾総統選 政権奪還へ馬氏勢い 投票まで1カ月 追う謝氏、戦略修正
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【北京21日佐々木学】
台湾総統選は3月22日の投開票まで1カ月に迫った。
与党・民主進歩党（民進党）候補の謝長廷・党主席代行と、
野党・国民党の馬英九・前党主席の一騎打ち。
1月の立法院選（総選挙）で国民党が圧勝した追い風を受け、馬氏に勢いがあり、
8年ぶりに政権を奪還する可能性が高い。
台湾紙「聯合報」の最近の世論調査では、馬氏の支持率は56％。
18％の謝氏を大きく引き離している。
馬氏は1月、米国の永住権を過去に取得していたことが明らかになり、
謝氏から「台湾を見捨てようとした」と批判された。
馬氏への信用が一時揺らいだが、相手の人格を攻撃する謝氏の選挙戦術に反発も強く、
馬氏がなお優位を保っている。
陳水扁総統の2期8年での腐敗と経済失策が響き、謝氏は劣勢に立たされている。
さらに、陳総統が「台湾独立か、中国統一か」と不毛な論争を繰り広げてきたことで、
民心の離反を招いた。
独立志向の民進党政権は、総統選に合わせ、
「台湾名義による国連加盟」の是非を問う住民投票を計画。
有権者の台湾人意識に訴え、支持拡大を狙うが、市民の関心は経済や民生に向いている。
立法院選の民進党敗北を受け、謝氏は「和解と共生」を掲げ、
経済重視と中国との対話の姿勢をアピール。対中強硬派の陳総統と距離を置き始めた。
「総統職まで失えば国民党独裁時代に逆戻りだ」と危機感を募らせ、背水の陣を敷く。
一方、党綱領で「統一」を目標とする国民党だが、
馬氏は「統一せず、独立せず、武力行使せず」の「三つのノー」で中台関係の現状維持を主張。
成長著しい中国との融和で台湾経済の振興を図ると説く。
台湾の選挙では「立法院選で国民党が勝てば、総統選は民進党」と、
有権者のバランス感覚が働く振り子現象が起きていた。
だが、今回は立法院選から総統選までの期間が短く、
民進党が態勢を立て直すのは難しい情勢だ。
（02/22 00:19）
★ ソースは、北海道新聞 [日本] とか。
URLﾘﾝｸ(www.hokkaido-np.co.jp)
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