08/02/21 06:39:20
泰安へのボランティア100万人の奇跡
みんなが暗澹(あんたん)とした気持ちだった。真っ黒なオイルが海岸に押し寄せてきた
ときの心境だ。防ぐことのできるはずの人災だったため、黒い波を目にすればするほど
憤りに駆られる。
みんなで一丸となってぜひ黒い原油の塊を取り除かなければという一念だけだった。
やらなければならず、やればできるという信念が、みんなを一つにした。
砂浜で油まみれの石を拭いていた小学生、吸着布と油のカサを集めて移していた
サラリーマンと主婦、超大型ダンプトラックで駆けつけてきた兵士…。
このように、忠清南道泰安郡(チュンチョンナムド・テアングン)の原油流出事故現場に
集まった一人一人のボランティアが、21日で延べ人員100万人を超えている。人波が
絶えず、万里浦(マンリポ)など泰安郡の浜辺は、以前の姿を取り戻している。
文字どおり、人波が「奇跡」を起こしたのだ。
李完九(イ・ワング)忠清南道知事は「1997年日本の福井県三国町の近隣海域で原油
流出事故が発生した後、3ヶ月で30万人のボランティアが訪れると、日本列島が『三国
の奇跡』と興奮気味に話したことを考えれば、われわれは今世界的な奇跡を作り出して
いるわけだ」と評価した。
忠清南道は、同日午前10時半泰安郡所遠面(ソウォンミョン)の万里浦の弘益(ホンイク)
大の海洋研修院でボランティアと住民が参加した中で、「原油流出被災地域へのボラン
ティア100万人突破記念イベント」を行う。
100万人目のボランティアに認証牌と副賞を渡す。また、ボランティアが油を除去する
作業を収録した動画「西海岸の奇跡」を放映する。
住民たちは国民に感謝のメッセージを伝える計画だ。被災地域6つの市郡を訪れた
ボランティアは20日現在99万3000人あまりで、泰安郡人口(6万3279人)の15倍を
超える。
ソース:東亜日報
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