08/02/16 09:24:55
◆工場は関係ないと強弁する「中国の恫喝」
「毒入り餃子」事件は、中国国内ではほとんど報じられていない。
最初に報じたのが、２月６日、国営メディアである中央テレビの全国ニュースで、
以後、音沙汰なし。
北京特派員は話す。
「中央テレビの報道内容は、事件の概要に簡単に触れただけで、
“日本政府調査団が５日に天洋食品の工場視察を行い、中国の工場に何ら
問題はないと認めた”という点に重きを置いている。工場は事件に関係ないと
強弁しているようなもの」
中国側は、日本の大報道を苦々しく思っている。
なにしろ、中国にとって日本は冷凍食品部門で最大の輸出国。
中国産が敬遠されるようになっては、中国経済は打撃を受ける。
だから、中国側から恫喝とも取れる本音が漏れる。
５日、中国外交部の劉建超報道局長は、「憶測に基づき、中国の名誉を汚すような
報道をすることは責任ある態度とは言えない」と怒りを露わにし、その翌日には、
中国国家品質監督検査検疫総局の王大寧・輸出入食品安全局長が、
「中国の対日貿易だけでなく、日本の対中貿易にも悪影響が及ぶかもしれない」と、
中国側の日本製品ボイコットも匂わせた。
中国人ジャーナリストの鳴霞氏は言う。
「今回の事件では人が死んでいません。日本政府が抗議しても“南京大虐殺では
３０万人殺害したじゃないか！”と言ってくるのが関の山でしょう」
中国側からは、いまだに謝罪の言葉が出てこない。
それも当然の国柄なのか。
■「週刊新潮・２月２１日号」（Ｐ２６） ※記者が購入した号からテキスト起こし。