08/02/15 23:41:42
▼売れずに残った「冷凍ギョーザの運命」
事件発覚から2週間、さすがに天洋食品製の冷凍食品はほぼ回収済みとみて間違いはなかろう。
証拠保全のために将来、廃棄確実な製品を保管させられている業者は大赤字だが、頭を抱えているのは
彼らだけではない。毒入り餃子ショックから、冷凍食品全体の買い控えが始まっているのだ。
特に辛酸をなめているのは、天洋食品以外の冷凍餃子を販売するメーカー。
輸入と国内生産分を合わせ、毎月約20億円分も流通するとされるが、その売れ行きはさっぱりだという。
大手メーカー関係者が嘆く。
「冷凍したままなら2年以上、品質を保持できますが、1回でもマイナス18度以上にしてしまうと、
品質が落ちる。そのため、もう一度、冷凍倉庫に戻してほとぼりが冷めるのを待つ作戦は採れません。
結局、売れ残ったものは、そのうち飼料用にでもしなければならない運命です」
倉庫内の在庫も、
「基本的には薄利多売の商品ですから、長期に在庫管理をすると赤字です。時間を稼いでも、
問題の餃子と大体、同時期の製造年月日が印刷されていれば、なかなか買ってもらえないでしょ」
いっそ中国に再輸出してはどうか。ジャーナリストの陳恵運氏は、
「実際には難しいと思いますが、もし逆輸入されれば中国人は大喜びで食べるはず。
中国人は国内市場で流通している製品より、輸出品の質の方が高いことを知っていますから・・・・・・。
自主回収となった製品だって平気なんですよ。」
ソース:週刊新潮 2月21日号 P29をテキスト化