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★中国ゴミ、10年で13倍増 沖縄に漂着
沖縄の海岸に流れ着く漂着ゴミの数がこの10年間で8・6倍に増え、なかでも中国からのゴミをみると
13倍にも急増していることが、13日までに明らかになった。経済成長を優先して環境への対応が
後手に回る中国では、ゴミも海外に垂れ流す実態が浮き彫りにされた形だ。ゴミの漂着は日本の生態系
にも深刻な影響を与えかねず、政府は早急な対策を迫られる。
調査は防衛大学校の山口晴幸教授が、平成10年から毎年2回ずつ沖縄、宮古、八重山3諸島の13島
で実施。この10年間、のべ517の海岸1キロあたりのゴミの個数と種類を観測した。
その結果、10年には1437個だった漂着ゴミは、19年に1万2295個に急増。ゴミの種類をみると、
ペットボトルなどプラスチック類が79・4%と大半で、他に発泡スチロールブイや漁網などの漁具も多かった。
どこから漂着したか判別できたゴミのうち、中国製は10年には138個だったが、19年には13・3倍の
1839個に急増。台湾製2・8倍、韓国製3・0倍よりも増加ぶりが際立つ。
中国の19年のGDP(国内総生産)は11・4%増と年率2ケタ成長を続ける。沿岸部を中心に消費も
拡大しているが、ゴミの廃棄についての整備が追いつかず、そのまま海に捨てられているのが現実のようだ。
沖縄周辺で海と陸の間に生息するマングローブの根は天然のフィルターとして海水浄化の役割を担っている。
だが、ゴミが堆積(たいせき)すれば、フィルター機能が低下して海水が濁り、沖合のサンゴ礁の衰退に
つながりかねない。マングローブ自体が衰退するようなことがあれば、津波などの被害の危険も高まると予想される。
ゴミの多くが漂着する沖縄の島では、与那国島や西表島をはじめとしておおむね財政基盤が弱い。
大量のゴミを処理できないままだ。
調査結果をまとめた山口教授は「中国では大半の人が漂流、漂着ゴミの実態を知らないはず。日本から
こうした実態を情報発信していくとともに、政府レベルで海への不法投棄などの取り締まりを働きかける
必要がある」と指摘している。
(MSN産経 2008.2.14 00:37)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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