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星野監督、北京に食材持ち込む 五輪中の食の不安解消へ
2008年2月3日 紙面から
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北京五輪で金メダルを狙う野球日本代表に思わぬ難題が降りかかった。
中国産ギョーザによる中毒事件だ。五輪中は、2週間以上も滞在するだけに、
星野仙一監督(61)も2日、「どうしたらいいのか…」と困惑の表情。
日本産の食材を中国に持ち込む意向を明らかにした。
ひとごとではない。百戦錬磨の星野監督も「食の安全」をめぐる騒動に戸惑いを
隠せなかった。何せ、ニュースの発信源・中国は決戦の地。闘将は敏感に反応した。
「困ったな。食というのは毎日のことやから。(日本代表に)直接かかわる話だからな」。
この日、元大関栃東の断髪式に出席した後、星野監督の声は沈みがち。
「安全でないものを『食べろ』とは言えんよなあ…」と思わず、ため息をついた。
五輪期間中は選手村ではなく、北京市内のホテルに滞在する日本代表。安心かと言えば、
そうでもなさそうだ。星野監督によると、宿舎が貸し切り状態だったアテネ五輪の長嶋ジャパンと違い、
ホテルには一般客も宿泊するとのこと。選手の食事に中国産材料が使われる可能性もある。
「今度は融通が利かないからなあ」と語る星野監督。不安の種は尽きない。
しかし、金メダルゲットのため、難題は克服しなければいけない。
闘将は最終手段まで考えている。水や薬だけでなく、選手の食材を日本から空輸することだ。
「食材を持っていくと書いておいてくれよ」と語る星野監督はこう、強調した。
「全体の問題になる。日本だけでなく、ほかの国にも影響する話だから」。
プランを実現するかは今後の協議次第だが、闘将の“金メダルへ万全を期す”との
気持ちは不変のようだ。
(川越亮太)