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中国製ギョーザ:殺虫剤検出されず 過失否定…天洋食品
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中国製冷凍ギョーザ中毒事件について、記者の質問に答える「天洋食品」の底夢路工場長
=中国河北省石家荘のホテルで2008年2月2日午後5時53分、西岡省二撮影
【石家荘(中国河北省)西岡省二】
中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、製造元の「天洋食品」の底夢路工場長は2日、
工場のある石家荘市内のホテルで記者会見し、「工場には厳しい生産管理制度を導入しており、
消毒も徹底している。これまで不良品を出したことは一度もない」と述べ、中毒の原因となった
有機リン系殺虫剤「メタミドホス」について工場内での混入の可能性を否定、工場側に過失は
ないとの立場を明確にした。
1月30日の事件発覚以降、天洋食品が見解を明らかにするのは初めて。これに先立ち、
輸出食品の安全を管理する河北省輸出入検査検疫局の程方局長も会見で、工場内に保管
されていたサンプルからメタミドホスは検出されず、「過去にもメタミドホスを使用していなかった」
と強調した。
天洋食品と地元検疫当局がそろって、生産段階で安全面に問題がないとの見解を示したことで、
最大の焦点である殺虫剤混入の手がかりは、中国側でもつかめていないことが濃厚となった。
底工場長によると、製品を運び出す際、輸送用のコンテナの扉を鉛で封印していると説明。
輸送過程でも、中国国内で毒物混入など汚染の可能性はないと断言した。
メタミドホス混入の可能性を否定した根拠について「工場では手洗いや消毒、着替えが
ワンセットで行われ、厳しい管理下にあるため」と説明した。
中毒事件発生に「極めて驚いている。日本の消費者にお見舞いを申し上げ、患者の早期回復
を心から願っている」と述べたが、謝罪はしなかった。
一方、程局長は会見で、天洋食品の原料や生産工程に問題がなかったと強調した。
これまでギョーザ生産に関係した工場の職員30人を調査したが、問題点は見当たらなかったという。
また昨年2月から今年1月までの計24回の品質検査でも疑問点はなく、「天洋食品が96年に
日本向け輸出を開始して以降、問題は起きていない」と断言。殺虫剤混入の経緯について
「関心を持っている。日中両国の(調査)協力を期待している」と述べた。
毎日新聞 2008年2月2日 21時37分 (最終更新時間 2月2日 22時14分)
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