08/02/01 16:11:38
◆国内研究陣、体細胞利用したiPS細胞生成技術開発
韓国が日米に続き、皮膚細胞を利用し患者に合わせた人工多能性幹細胞
(iPS細胞)を作る技術を確立した。
済州大学の幹細胞研究センターと未来生命工学研究所の朴世必(パク・セピル)
教授チーム、建国大学動物生命工学科のチョ・サング研究チームは1日、マウスの
体細胞からiPS細胞を作ることに成功し、国内・国際特許を出願したと明らかにした。
研究チームは、レンチウイルスをベクターとしマウスの体細胞に注入した結果、
体細胞からiPS細胞を確立し、このiPS細胞から肝、神経、筋肉細胞を
分化させることに成功した。
現在はヒトの体細胞からiPS細胞を作る研究を進めており、
遠からず研究結果を発表する見通しだ。
研究チームは、日米研究陣と同様に遺伝子を注入する方法を用いたが、
既存の研究に比べ効率が高いとしており、患者に合わせた幹細胞の商用化研究で
優位に立てるだけでなく、付加価値の創出にも大きく貢献するものと見込んでいる。
体細胞からの幹細胞生成は、卵子を利用しなくても患者に合わせた幹細胞を作る
という技術で、倫理的な問題を伴わないことからクローン胚芽幹細胞の代案として
注目されている。
日本では、京都大学の山中伸弥教授チームが昨年末、ヒトの大人の皮膚に
遺伝子を導入するだけで胚性幹細胞(ES細胞)に似たiPS細胞を生成する
技術を開発した。
また同日、世界で初めてES細胞を作成した米ウィスコンシン大学のトムソン教授も、
同じ方法でiPS細胞を生成する論文を発表している。
聯合ニュース 2008/02/01 13:43
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