08/01/30 12:29:21
会場に響き渡る「テーハンミングック(大韓民国)」「オー、必勝コリア」…、そして韓国は勝った。
東京の中心部でまさに「生涯最高の瞬間」が完璧に再現された。審判の偏った判定で悔し涙
を飲んだ韓国女子ハンドボール代表は今回、痛快な勝利で「最高の瞬間」を満喫した。
東京の国立代々木競技場第1体育館の一方を赤く染めた3000人余りの韓国応援団は、試合
終了後もしばらくその場を離れなかった。同じ赤いユニフォームを着た韓国選手たちは映画
『生涯最高の瞬間』と同じように、試合終了後に丸く肩を組み合って回り、韓国応援団の前で
両手を挙げて感謝の意を表した。
韓国女子ハンドボール代表は29日、東京の代々木第1体育館で行われた北京オリンピック・
ハンドボール・アジア予選の再試合で、日本を相手に圧倒的な実力差を見せつけて34対21の
13点差で勝利し、オリンピック出場権を獲得した。1984年のロサンゼルス・オリンピック以来、
7大会連続の出場だ。一方の日本チームは、76年のモントリオール・オリンピック以来の出場
権獲得にまたも失敗した。
試合開始1時間前、本部席から向かって左側に陣取った韓国応援団は、数では2倍以上にも
なる日本の応援団を圧倒して雰囲気を高めていった。
『生涯最高の瞬間』主演のキム・ジョンウンは試合中、「(映画で)少しばかりハンドボールを経験
したからか、実際に試合が始まったらその場に出たくてじっとしていられなかった。わたしたちの
応援でハンドボールが少しでも人気スポーツになったらと思う」「得点差が開き過ぎたら日本とし
ても困るだろうから、10点ぐらいの差で勝ったらいいと思う」とジョークも述べた。同じく主演のム
ン・ソリは「映画を撮りながら選手たちに尊敬の思いを持つようになった。ぜひ勝ってほしい」と期
待を示した。
試合は序盤から韓国の一方的なペースで進められた。韓国は前線に3人が立つ3‐3前進守備
で日本の外からの攻撃を封じ込め、前半7分の時点で7‐1まで点差が広まった。前半を18‐12で
折り返した韓国は後半も速攻で得点を重ね、GK呉令蘭(オ・ヨンラン)=36=の活躍などにより、
後半10分を残した時点で10点差以上まで点差が広がった。その後韓国ベンチは主力を下げ、
控えの選手を投入した。
韓国の攻守の要はやはり主婦選手たちだった。映画『生涯最高の瞬間』のモデルで、スイス・
ヒポバンクで活躍するオ・ソンオク(36)、スペイン・イトサックス所属のイ・サンウン(33)、そして
碧山建設所属の呉令蘭、ルーマニア・プラショプに所属するウ・ソンヒら主婦4人が攻守ともに
味のあるプレーで後輩たちを引っ張り、勝利の立役者となった。
昨年8月にカザフスタンで行われた日本との予選では、審判の不公正な判定によりわずか12分
で完全退場となったオ・ソンオク。この日は4得点に終わったが、何度も完璧なチャンスを作り上
げた。またイ・サンウンはパワーあふれる突破で攻撃の活路を見出し、呉令蘭は大きな失点の
危機を11回も防いだ。ウ・ソンヒは韓国チーム最多の7得点を挙げた。これらの選手たちは、「最
後のオリンピック出場になるかもしれない北京行きの切符を勝ち取れて、本当によかった」と声を
合わせた。
4年前のアテネでは銀メダルに終わり、声が枯れるほどハンドボールに対する支援を訴えてきた
林英喆(イム・ヨンチョル)監督は試合後、「アテネでは目前で逃した金メダルを、北京では何とし
ても取り返したい」と勝利を誓いながら、「海外組を早めに招集して十分なトレーニングを積ませ
れば、北京ではアジアの自尊心を守ることができるだろう」と自信を示した。
勝利の立役者となったオ・ソンオクは、「オリンピックでしか感じられないような応援をしてもらった。
今後もハンドボールに多くの声援を送ってほしい」と述べ、イ・サンウンは「多くの方々の努力で
何とか勝ち取ったチャンスを生かせてうれしい」と語った。『生涯最高の瞬間』のもう一人のモデル
だったイム・オギョンは、「当然の結果」と笑みをこぼした。映画の主役たちは東京を越え、北京で
の「生涯最高の瞬間」を再び心の中で描いていた。
URLリンク(www.chosunonline.com)
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