08/01/26 23:15:08
URLリンク(www.busanilbo.com)
キム・ミギョン広島平和研究所専任講師
一年を終えるにあたり、日本全国は京都清水寺の僧侶が書く一字に注目する。暮れる日を整理、反省
する意味深長さがこの一字に含まれているからだ。2007年を象徴する字は「偽」だった。守屋前防衛
省次官の武器入札関連収賄事件、公僕たちの国民年金着服事件を含む様々な食品製造関連詐欺事件で
ごちゃごちゃになった一年だった。
日本に来る前、この国に対して持っていた先入観の中の一つが「日本人は正直」だった。しかしこの
考えは長続きしなかった。嘘を相手の愚昧さを利用した一種の詐欺行為だと見るならば、外国人はと
ても簡単なターゲットだ。あまり知った顔ではないから罪責感が少なく、その事実を後で分かったと
してもうわさが立つ心配があまりない。そこに被害者自身が被害事実を知るようになる可能性も低い。
このような状況にもかかわらず、もしの事態が発生すればコミュニケーションの問題だったとごまか
せば良い。
状況論理にすぐれた日本人は異物感を与える外人が好きではない。過去2年間、日本で経験した嘘の種
類は多様だ。まず予約がない外国人にホテルの客室は無条件で'満室'の場合が多い。灯りがあまりと
もっていない建物を見て電話で問い合わせをしても、フロント職員は'満室'と言い張る。歩き回って
宿所を決めた後には週末、平日、ピーク・シーズンなどによる日本人用価格体系とは無関係な「特
別」客室料金のため、神経戦をしなければならない場合も大半だ。またシステム内でぼったりする。
夏目漱石という日本の小説家は「日本人たちは自然も、人間も信頼しない人々」と自らを評した。彼
らが人間関係で一番重要視する部分が信頼であるが、これを覆せばそれほど人間に対する信頼がない
という意味にもなる。開放指向性の地球化は閉鎖性向の島国根性を持った日本のジレンマだ。悪化す
る少子化現象、人口の老齢化、鈍化する労働生産性、競争力を失って行く教育制度と製造構造、深く
なる貧富格差、地域開発の不均衡等々は、結局は日本の国家競争力問題だ。
日本人ら自らができない機能を輸入人力に寄り掛かるしかない状況になったのだ。2007年、日本政府
の統計によると駐日米軍と不法滞留者を除くいても200万人を越える外国人が現在居住中であり、これ
らの半分は韓国人と朝鮮人、そして中国人と台湾人がそれぞれ29、27%を占めている。「根が深くて深
刻な」日本人たちの人種差別主義に対する2005年の国連人権報告書の憂慮にもかかわらず、日本政府
は2007年から外国人に対して空港で写真と指紋を採取し始めた。
こんな差別が日常の中では嘘と詐欺という形態で現われている。すごく切ない事だ。日本と似たよう
な問題を抱えている私たちは、他人を包容して同志にして異質な文化を消化して我が文化を発展させ、
彼らの生産力を督励して世界的な経済危機から脱する道を模索しなければならない。韓国の未来は変
化する世の中との調和によっている。あがらえない地球化の流れの中で、私たちが成功裏に生き残る
方法を日本人たちの偏狭な排他性から逆に読みとらなければならない。私たちにまだチャンスはある。
ソース:釜山日報(韓国語)[寄稿]日本で外国人に殺気/
URLリンク(www.busanilbo.com)