08/01/24 23:28:08
所属する大阪弁護士会から調停委員に推薦された
在日韓国人3世の林範夫(イム・ボンブ)弁護士(44)が、
大阪家裁から外国籍を理由に選任を拒否されていたことがわかった。
外国籍の弁護士に対する調停委員の選任拒否は03年以降、
神戸家裁と仙台家裁に続き今回で5件目。同弁護士会は24日、
「国籍による差別だ」として、大阪家裁や最高裁に撤回を求める文書を発送した。
同弁護士会によると、林弁護士は昨年12月、
離婚や相続のトラブルで仲裁役を務める家事調停委員の候補者として、
日本国籍の弁護士78人とともに弁護士会から推薦された。
だが、大阪家裁は今月15日、林弁護士について「最高裁に任命を上申しない」と回答。
「調停委員は公権力の行使に携わる国家公務員で、日本国籍が必要」と説明したという。
調停委員は、地裁や家裁が一般の応募者や弁護士会の推薦を受けた弁護士を選考し、
最高裁が任命する。最高裁は任命基準に国籍を制限する決まりを設けていないが、
調停委員会の命令が守られない場合に罰則があることなどから「公務員」との立場をとっている。
林弁護士は94年に弁護士登録。交通事故や建築関連などの民事事件を手がけてきた。
「これまでに培った知識や経験は調停委員でも生かせるはず。
日本社会の一員でないかのように排除されて悔しい」と話している。
朝日新聞
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