08/01/22 00:04:16
◆騙す側の見事な連携
韓国大統領選は、経済発展を声高に叫んだイ・ミョンバク氏の圧勝だった。
彼を支えたのは、高学歴で正規雇用につけないワーキングプアの若者たちだ。
その熱気は、小泉氏の口先だけの改革に踊らされて、自民党が衆院選で
大躍進した姿とだぶる。
韓国が数年前の日本を模倣しているなら、日本は20年前の韓国を模倣している。
六力国協議で孤立を深める日本を見ていると、この国の外交のお粗末さだけでなく、
歴史の後退を感じてならないのだ。
日本全国、「拉致」、「拉致」と騒ぎ、果ては在日を北朝鮮政府の手先とばかりに叩く。
植民地支配の結果、日本に住まわざるを得なくなり、今なお基本的人権を求める
権利すら奪われている在日に、拉致への感情をぶつけること自体がお門違いである。
北朝鮮政府による日本人拉致が判明したときの、在日への嵐のような暴力行為の
連続は、在日社会に大きなトラウマを残した。
積み重ねられてきた嫌悪と過去から連なる差別意識により、
こと「北朝鮮」となると、メディアでは一斉に感情的なコメントが続く。
安倍政権はそれを見事に利用して、防衛庁を防衛省にし、
憲法9条を破棄するステップを整えた。
ミサイル発射騒動一つとってみても、韓国では何の問題もないとされたのに、
日本では番組放送中に緊急報道のむとくテロップを流し続け、ニュースが沸く。
人民が食えないなかでミサイル実験をする北朝鮮政府のアホらしさは筆舌に
尽くしがたいが、日本政府の軍備拡張や政権維持のために、「北の脅威」は
必要不可欠のものとなった。
その姿は、まさに20年前の韓国そのものだ。
銘度線を境にいく度か繰り返された「北」からの襲撃は、韓国政府のやらせも
多かったことがのちに判明している。軍事独裁政権は、やらせでもっていたのだ。
その歴史を反省した結果が、今の韓国内の報道である。
今の日本は、まさに20年前の韓国そのものだ。
支配者は、国境を越えて支配のツールを学習する。
騙される側の学習があまりにも足りない。
辛淑玉(シン・スゴ)連載「たんこぶ」
URLリンク(www.sinsyakai.or.jp)
『週刊 新社会』 2008年1月22日 No.46
URLリンク(www.sinsyakai.or.jp)
新社会党 URLリンク(www.sinsyakai.or.jp)
■前スレ(1が立った日時:2008/01/21(月) 18:00:54)
★1:スレリンク(news4plus板)
★2:スレリンク(news4plus板)