08/01/14 16:50:20
【萬物相】もはや「実況中継」と化した韓国の天気予報
世宗実録を見ると、朝鮮時代に日食の予測時刻が1刻(15分)程度外れたため、予報担当の管理
がむち打ちに処されたとの記録がある。世宗大王は15分の誤差をただすため、新たな暦法の製作
に乗り出した。いわば借り物である中国の暦法の代わりに、独自の観測データを得ようと、天文台
に天体観測のための「簡儀台」を設置し、簡儀や渾天儀、小簡儀といった観測器具を作って天体の
運行を観測した。そしてたった15分の誤差を解決するために、21年の歳月をかけた。世宗は天気
予報がどれほど重要かをよく知っていたのだ。
1944年、連合軍はノルマンディー上陸作戦を6月5日から7日の間に決行することを決めた。夜明け
とともに満ち潮が始まり、地面が満月の光に照らされる日を選ぶことで、落下傘部隊が動きやすく
なると考えたからだった。だが6月5日は日中から雲がかかってにわか雨や風に見舞われため、決行
は見送られた。その日の午前、連合軍司令官のアイゼンハウアーに1件の報告が上がってきた。
西から移動してきた雲のために、一時的に高気圧が発生し、6日には間違いなく天候が好転すると
いう内容だった。そのころドイツ側では気象学者らが6日も視野は悪いとの予想を出した。だが6日に
ノルマンディー上陸作戦は成功を収め、このときの天候予想は第2次世界大戦の行方に大きく影響した。
韓国には「雪の降った次の日に、こじきが洗濯をする」ということわざがある。雪が降った次の日は、
服を1着しか持っていないこじきでも服を脱いで洗濯できるほど、暖かくなるという意味だ。こじきでも
その程度の予想はできたということだ。このように天気の予想は、歴史からこじきの日常に至るまで、
さまざまなものに影響を与えている。
今月11日の午前5時30分、気象庁は「11日の午前から昼にかけて雨が降り、夕方から雪に変わる」
と予報した。だがその時点で、仁川や京畿道北部で雪が降っていた。ソウルでもすでに雪が降り始
めたころだった。同6時には、雪のために幹線道路が渋滞し始めた。気象庁は6時15分、「雪が降り
始めた」と発表した。これでは「予報」ではなく、「実況中継」だ。そして午前8時になってやっと「中部
地方では雪が積もるところが多いので、交通に注意するように」との内容が追加された。
天気予報が当たらないのは、何も今に始まった話ではない。気象庁は昨年9月のある土曜日の
午前5時に「全羅南道・慶尚南道では雨が降るが、ソウル・京畿道・江原道は晴れる」との予報を発表
した。だが雨が降ったのはソウル・京畿道・江原道で、全羅南道・慶尚南道では降らなかった。また
秋夕(韓国の中秋節)の前日には「連休中、一部の地域を除くと雨は降らず、帰省時の道路状況は
比較的良好と予想される」と発表したが、実際には連休の間中、全国的に雨に見舞われた。
解せないのは、2004年に気象庁が500億ウォン(約58億円)もするスーパーコンピューターを導入
してから、ますます予報が外れるようになったことだ。これが世宗大王の時代だったなら、どれほど
の厳罰を受けたことだろうか。
URLリンク(www.chosunonline.com)
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