08/01/07 21:52:47
北朝鮮核問題をめぐる6者協議の米首席代表、ヒル国務次官補は7日来日し、
外務省で佐々江賢一郎アジア大洋州局長と会談した。
ヒル氏は会談後記者団に対し、北朝鮮がこれまで米国に説明した申告内容には
「核計画、核施設の面でさえすべてが含まれていなかった」と述べ、北朝鮮の姿勢を批判した。
北朝鮮は非核化第2段階の措置の一つで昨年末が期限の、完全な核計画の申告に応じていない。
ヒル氏は「北朝鮮は核計画の申告を部分的なものにとどめようとしている」と指摘。
「部分的な申告は全く申告がないのと同じこと」と強調した。
北朝鮮はテロ支援国家指定などの解除の動きが遅れていることに不満を示しているが、
ヒル氏は成田空港到着の際、「申告が準備されれば、我々の側でもいくつかの措置をとる用意がある」と言明。
「完全で正確な申告」と認められる内容が確認されれば解除することを示唆した。
寧辺の核施設で進められている無能力化作業については、
原子炉からの燃料棒抜き取りが進んでいることから「75%ほどが終わった」と述べた。
一方、外務省の谷内正太郎事務次官はこの日の会見で、
「そう簡単には完全かつ正確な申告はしないということは昨年中の経緯を経て明らかだ。
今年になったら急にそれが実現するという風には必ずしも思えない」と慎重な見通しを示した。
ソース 朝日新聞
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