08/01/04 22:53:31
日本の新幹線技術を海外で初採用した台湾高速鉄道(台湾新幹線)が開業し、
5日で1周年を迎える。昨年末までの累積乗客数は1555万人に達するなど、
台湾西部全域で「1日生活圏」を実現した高速鉄道は人の流れを変え、台湾の
交通地図を大きく塗り替え始めた。
台北-高雄間(345キロ)を最短90分で結ぶ高速鉄道は、三井物産や川崎重工業
など7社の日本企業連合が基幹部分を請け負い、車両は東海道・山陽新幹線の
700系のぞみをベースにした12両編成を導入。営業は延期に次ぐ延期となり、
安全面で不安を残したまま開業を迎えたが、昨年11月からは自由席も導入され、
平均利用者は1日約4万3000人にまで増えた。
運転本数も増え続けており、19往復にとどまった開業当初に対し、今月18日の
ダイヤ改正では週末が1日60往復に増便される。事業主体となる台湾高速鉄路に
よると、帰省客が急増する2月の春節(旧正月)連休中は、最大63往復にまで輸送力
を強化するという。
事業計画の88往復を大幅に下回っており、なお多くの課題を残しているが、当局は
昨年11月、駅周辺に研究機関などを誘致する新たな開発コンセプトを発表。存在感を
増す高速鉄道は、低迷する地域経済の活性化を促しそうだ。一方、高速鉄道の開通で
航空4社が運行するローカル便の利用率がほぼ半減。長距離バスも巻き込み、競合
各社の間で生存競争が激化している。
ソース(MSN産経ニュース) URLリンク(sankei.jp.msn.com)