08/01/04 17:55:33
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が李明博(イ・ミョンバク)次期大統領と
大統領職引き継ぎ委員会の政策に対し、遠まわしに憂慮を示した。
これは各界の名士270人以上が集まり大統領府で3日に開催された新年会での発言で、
経済成長・教育・大運河などあらゆる分野について言及されていた。
盧大統領はこれらの発言を自ら「骨のある徳談(少し念の入った新年の挨拶)」と評した。
盧大統領は李次期大統領による7%経済成長の公約や、有権者による「経済再生」への期待について、
「経済に特効薬はない」とし、無理な政策を推進すれば必ず副作用が起こるという趣旨で発言を行った。
盧大統領は「どのような方向に向かうにしても、5年間は大きな実験を行うことになる。
経済は特効薬だけで再生するのか、一つの土木工事を行えば再生するのか、
われわれは確認しなければならないだろう」
「成長率さえ上げれば、また輸出さえうまく行けば、
雇用が自然に創出されるのかについても検証しなければならない。
また、福祉が自然に伴うのかについても検証が必要だ」と述べた。
盧大統領はさらに「自分の足だけで前に進むことができるのが経済というものだが、
なぜ“経済を生かす”ということを言うのか、生きているモノをなぜ生かすというのか。
はっきり言って納得できない」と語った。
盧大統領は李次期大統領が掲げる大学入試自律化の方向性について、
「これでは教育の津波が訪れるだろう。中等教育の平準化が風前の灯となっているが、一体どうなるのだろうか」
「国民が選んだ政府がやると言っていることだ。次の選挙で勝って国会でこれを防ぐことができればいいが、
総選挙でも敗れれば受け入れるしかない」と憂慮を示した。
盧大統領は「選挙結果は受け入れるべき」と明確にした。
自身はハンナラ党から大統領として認められることはなかったが、「今後はそれではダメだ」と釘を刺した。
盧大統領はこの日、「送旧迎新」という中国の故事に例えて
「旧は悪で新は善だから、旧悪は立ち去る」
「誰もが皆“迎新”にばかり気を取られて“送旧”には関心がない。
わたしはもうテレビにも新聞にもあまり登場しない」と皮肉った。
さらに現在の自らの立場を「チップももらえない接客人」に比喩した。
「本当に心から奉仕したが、国民が気分を害したというので何も言うことはない」と言い残した。
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ソース 朝鮮日報
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