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潘基文国連事務総長が、非難を浴びている。事実上事務総長に次ぐ要職
である総長特別補佐役をはじめとする国連の要職に次々と韓国人を登用
して指揮系統を乱しているというのだ。潘基文氏はこれに対して「全く不当だ」
と三度も繰り返して反論したというが、その様な冷静さに欠けた反論こそ、
非難の正当さを示している様に思われる。
国連事務総長は途上国出身者や小国出身者が就任するのが通例であり、
国内総生産で世界第十位前後で先進国クラブであるOECDにも加盟して
いる韓国は本来事務総長を出す資格がない。
更に韓国は停戦状態の朝鮮戦争の最前線にあり、そこに駐留しているのは
国連軍である。国連に紛争で迷惑をかけている韓国に事務総長を出す資格
があるのか、という批判も成り立つであろう。それにも関わらず韓国は潘基文
を事務総長にするために必死で活動し、当選後は要職に次々に韓国人を
送り込んで国連を内部から乗っ取ろうとしている様に見える。
この「国際組織のトップポストを手に入れて組織を内部から乗っ取る」
という韓国の行動形式はオリンピック・サッカー・柔道などのスポーツの
世界でお馴染みのものである。韓国は自国の国益のために潘基文国連
事務総長を最大限に活用していると思われる。その目的は何だろうか?
私が想像するのは、朝鮮半島の統一問題である。韓国は分断された半島
の南側で実際の国力に見合わない繁栄を享受している。しかし、米国の
世界覇権崩壊と共に国連軍=在韓米軍の撤退が迫っている。歴史的に
見て朝鮮半島は戦争途中の時期を除くと常に統一されており、それ故に
南北統一を含めて半島情勢の激動は避けられないものとなっている。
米軍撤退後の朝鮮半島情勢を主に決定するのは周辺の超大国である
日中両国であり、特に中国は韓国の繁栄を好ましくないものだと考えて
いるはずだ。中国人は韓国人が富裕さを自慢するのが気に入らない。
それだけではない。韓国よりも中国の方が貧しい状況が継続することは
中国の国内情勢を不安定化させる。中国の一般庶民は「我々が韓国人
よりも貧しいのは、中国の現在の政府が間違った政策を行っているからだ」
と考えて反政府運動に走ってしまうからだ。
歴代の朝鮮半島国家が常に中国に服従し中国よりも貧しい生活水準に
留まってきたのは、「中国人が朝鮮人よりよい暮らしができるのは、現在
の中国政府の政策が良いからだ」という印象を与え中国の国内安定化
に大きく貢献してきたと考えられる。中国人は近接したアジア国家である
朝鮮を常に自国と比較してきたのだろう。
このような危機的現状を考えて、中国の脅威に対抗するために国連を
乗っ取って対抗したいというのが韓国支配階層の本音ではないかと
私は想像する。韓国の官僚や大企業管理職の高い生活水準は韓国の
経済力に依存したものであり、彼らはその生活水準を何とかして維持
したい、その為にも国連に影響力を及ぼして現状の南北分断を何とか
維持したいと考えているはずだと思われる。
親北朝鮮の盧武鉉大統領は恐らく親中国派で、韓国の支配階層とは
対立しており、中国の意志に対抗することが不可能なことを悟った上で、
半島統一・中国の衛星国化を已むを得ないものとして受け入れ、その
上で可能な限り韓国の利益を追求するという一種の条件闘争を目指
しているのではないかと考える。