07/12/29 14:36:58
亜熱帯の台北に長く暮らし、日本に帰国後、『スピリチュアル紀行 台湾』という本を書かれた
光瀬憲子さんが、厳寒のソウルに遊びに来てくれました。韓国同様、日本の統治下にあり、
解放後も日本との関わりが深く、日本人が気楽に出かける台湾に詳しい彼女の目に、ソウルの
街や韓国人の姿はどのように映ったのでしょうか? 私自身も昨年、台湾一周旅行を体験しているので
大いに興味があります。マッコルリをいただきながら、光瀬さんの話をじっくり聞いてみました。
─ ソウルの街の印象は?
光瀬 台北と比べると清潔感があり、日本人向けの街だと思いました。台北のせせこましく、ほこりっぽい
感じと比べると、ソウルにはどことなく東京と似た洗練された雰囲気が漂っています。都会の真ん中に
大きな川(漢江)が流れる、広くゆったりとした風景が印象的で、季節感が日本に似ています。
─ 旅の間にふれあった韓国人の印象は?
光瀬 “激しく、しつこく、情熱的”これが韓国人の印象です。台湾人も激しく、情熱的なところはありますが、
台湾特有の「日本らしさ」とでも言うべき恥じらいのようなものがあると思います。どこかしら相手に気をつかう、
丸っこい雰囲気の台湾人と比べ、韓国人はもっと「尖っている」と感じました。よい意味で激しく、感情的であり、
日本をはじめとする諸外国に対するライバル意識が強い。アメリカと日本を崇拝し、韓国の真似ばかりして
いるように見える台湾人より、プライドが高いように見えました。
─ 韓国料理についての感想は?
光瀬 最大の違いは「油」。とにかく油を多く用いる台湾料理と比べ、韓国料理は油の少ない汁物が主体。
だからたくさん食べられるし、食べても太らないのでは? 食べれば食べるだけ身についてしまう台湾料理とは
大きく違います。台湾も韓国も大量の汁物をとる部分はよく似ていますが、韓国の汁物と比べると、台湾の汁物は
総じて味が濃いと思います。一方、屋台で売られている菓子などはよく似ており、甘いもの、コクがあるものを
好む点は共通するようです。
>>2-5あたりに続く