07/12/24 10:34:45
フィリピン政府はこのほど、国内の洞窟(どうくつ)での「財宝探し」に関する指針を設けた。
とりわけ有名なのは、旧日本軍の山下奉文将軍が敗走中に膨大な財宝を隠したとする伝説。
今も一獲千金を狙う「山下財宝」探しは健在だが、事故で死者が出たり、自然が荒らされたりするため、
取り組みに乗り出した。
指針によると、財宝探しができるのはフィリピン人あるいは十分な資金を持つ団体。
環境天然資源省に1万ペソ(2万6000円)の手数料を払って1年間有効の許可を取得したうえで、
軍などの許可や土地保全のための保証金供託など、様々な手続きが必要という。
もし財宝が見つかっても、文化遺産の価値があれば国立博物館が引き取る。
それ以外の場合は、同省の審査委員会を経て価値を決め、政府と発掘者らが山分けする。
フィリピンでは財宝探しが昔から絶えることなく続いている。
11月にはラグナ州で「山下財宝がある」と信じて、
山中を1カ月余りも掘り進めていた比人男性3人が洞窟内で窒息死。
また、政府が環境保全に取り組むケソン州の霊峰バナハウ山でも今月1日、
日本語の地図を持って財宝探しをしていた比人二十数人が逮捕された。
同省は「最も重要な財産は自然環境。ありもしない財宝探しで破壊しないで」と憤慨している。
ソース 朝日新聞
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