07/12/23 11:36:15
【ワシントン=坂元隆】
核計画の完全かつ正確な申告を迫られている北朝鮮が、
米国に対し、ウラン濃縮に使われる遠心分離器をパキスタンから入手したとする情報を
否定していることが22日わかった。
当地の消息筋が北朝鮮当局者の話として明らかにした。
パキスタンのムシャラフ大統領は2006年刊行の自著で、「核の闇市場」を主宰していた
同国のカーン博士が北朝鮮に遠心分離器「20基近く」を移転させたと明言しており、
米国は、それらの遠心分離器を使って北朝鮮が高濃縮ウランによる核開発を計画したのではないかという
強い疑いを抱いている。
しかし、北朝鮮は高濃縮ウラン計画の存在そのものを否定しているうえ、
消息筋によると、北朝鮮当局者は遠心分離器の入手をはっきりと否定し、
それでも入手したというのなら「交渉の場にカーン博士を招いて証言させるべきだ」と述べたという。
21日付米紙ワシントン・ポストは、北朝鮮が米国に提出した、
遠心分離器製造にも使われる特殊なアルミ管のサンプルからウラン濃縮の痕跡が見つかったと報じたが、
北朝鮮が遠心分離器そのものの入手を否定していることで、
核計画の申告をめぐる交渉がさらに難航するのは確実だ。
(2007年12月23日10時53分 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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