07/12/16 14:59:55 77byyRbe
こちらは別な書評(抜粋その1)↓
この本の主旨そのものは非常にシンプルで、それは、「日本は中国や朝鮮とはまったく違う国
だ。もちろん欧米とも違う」ということに尽きる。
かつて福沢諭吉が「脱亜入欧」を唱えたが、そもそも日本はアジアといっても、中国や朝鮮
とはまったく別のアジア(著者は、「別亜(Another Asia)」という表現をしている)であり、改めて
脱する必要もなかったのだと。
そして、今現在の日本は、すでに福沢諭吉が「入欧」という言葉にこめたであろう、近代化や
科学文明化はすでに成し得ており、これ以上、「全体の利益という仮面の下に自己中心的な
国益を隠す技術の達人」であるアングロ・サクソンの真似をする必要はない。そもそも一神教
の人々とは、肌合いが違うという。
〈われわれは媚びることなく、和の世界で内側をがっしりと固め、外にそれを理解してもらうこ
となぞ求めず、中華文明圏やアングロ・サクソン文明圏の人々を永遠の他者としつつ、彼ら
の行動規範、思考様式を一つずつの構造として把握し、その構造に則って彼らと外交や交流
のできる一群の専門家を分業体制として内蔵すればこと足りることである〉
つまり、日本は日本のままでいい。国際化時代なので、外国とのつきあいはやむを得ない
が、みんながみんな外国人と腹を割って仲良くしていくと考えるのは、実現不可能な夢物語だ
と、主張している。