【日中】社説:南京事件70年―数字の争いを超えたい(朝日) 「数字は、そうした日本の論議への怒りを表してもいるようだ」[12/15]at NEWS4PLUS
【日中】社説:南京事件70年―数字の争いを超えたい(朝日) 「数字は、そうした日本の論議への怒りを表してもいるようだ」[12/15] - 暇つぶし2ch1:力士 ◆RiKiCQzWKY @力士庶Oφ ★
07/12/15 03:04:50
★南京事件70年―数字の争いを超えたい

70年前の12月、中国を侵略していた日本軍は、直前まで国民党政府の首都だった大都市、南京を陥落させた。
日本軍は中国兵士を捜し回り、その過程で多数の捕虜や一般市民も殺した。

南京事件である。南京大虐殺とも呼ばれる。その様子を記録し、展示する現地の大虐殺記念館が2年がかりで
改装され、一般に公開された。

大幅に拡張された展示スペースには、従来の約6倍にあたる3500枚もの写真が掲げられたという。むごい写真に
驚きの声が上がり、目をそむける人々も、食い入るように見る人々もいた。

今年は、日中が全面戦争に突入した1937年から70周年にあたる。中国ではさまざまな記念の催しが計画され、
南京大虐殺についても多くの映画が制作されると伝えられた。反日感情の再燃が心配されていた。

だが、中国当局もそれを意識していたのだろう。それらの映画は公開されず、記念館の開館式典にも、党や政府の
大物指導者は顔を見せなかった。

新しい記念館の壁などには「30万人」という犠牲者数が書き込まれている。中国での戦犯裁判で確定した数字、
というのが中国側の公式見解だ。しかし、これにはさまざまな見方があり、日中間の感情的な対立も招いている。

日本の専門家の間では、数万人説や「十数万から二十万人」説などがある。私たちも30万人はいくらなんでも
多すぎると思う。だが、一部では虐殺自体を否定する暴論まで語られている。新記念館に掲げられた数字は、
そうした日本の論議への怒りを表してもいるようだ。

事件から70年を経たが、日中相互の反発やわだかまりは縮まらない。和解へ歩み出すことの難しさを痛感する。

殺戮(さつりく)の状況は、現場にいた日本軍の兵士らも日記などに書き残している。日本政府も「南京入城後、
多くの非戦闘員の殺害や略奪行為があったことは否定できない」と認めている。

数字の探求は専門家に任せるべきだ。実は中国の学者の間にも、一つの数字にこだわらず、より実証的な研究
を求める声がある。冷静な学術研究を通じて、いずれ数字は変わっていくのではないか。

両国の政治にとっていま大事なのは、この事件を日中間の障害とせず、和解に向けて手立てを講じていくことだ。

過去にも、そんな取り組みはあった。村山、小泉首相は盧溝橋を、橋本首相は旧満州の瀋陽を訪ね、歴史を直視
する姿勢を見せようとした。橋本氏は南京訪問すら検討し、下見も行われたが、実現しなかった。中国側の数字を
正式に認める形になるのを懸念したのだろう。中国政府にはそうした実情も理解してほしい。

このまま放置するわけにはいかない。福田首相は70年の節目に、追悼と和解への思いを語ることはできるはずだ。
そうした積み重ねが、やがて数字の壁を越え、和解への扉を開くに違いない。

(asahi.com 2007年12月15日(土曜日)付)
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