07/12/13 23:59:39
特別取材:70年、日本は南京大虐殺を正視できず
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新華網特別取材:2007年12月13日は南京大虐殺から70周年の記念日。
しかし70年を経た今日、日本社会は未だに南京大虐殺を正視できずにいる―。
● 「大虐殺」という単語を使えない
日本では現在、書籍、歴史教科書、新聞、そして学者や政治家までも、
みんな南京大虐殺を「南京事件」などと呼んでいる。
日本の「朝日新聞」は1971年8月末、本多勝一記者の連載レポート「中国の旅」を掲載した。
当時この文章で使われた「南京大虐殺」の名称が、日本人が「南京大虐殺」という言葉を使った
最初の出来事だった。この後、メディア、学者、教科書などの多くが「南京大虐殺」を使った。
しかしその後、日本では"加害行為を際立たせた"とみなす"自虐史観"という論調が現れた。
この影響で、日本人は次第に"南京大虐殺"ではなく"南京事件"と言うようになる。
東京書籍が10年前に出版した歴史教科書では「南京大虐殺」と述べていたが、
日本の一部の者が「加害行為の記述は"自虐だ"」と指摘し、「南京事件」に改められている。
● 沈黙する日本メディア
中国大陸を侵略した日本軍が南京大虐殺を引き起こした当時、
日本の新聞社は競うように日本軍の軍人による「百人斬り競争」を報じた。
しかし南京大虐殺から70周年を迎え、日本メディアによる南京大虐殺に関する報道は、
決して多く見られず、ましてや南京大虐殺を振り返ろうとする報道はさらに少ない。
結論として、70年後の今日、日本のメディアはこの件についてみな沈黙を守っているのだ。
日本の多くのメディアの中で、「朝日新聞」は南京大虐殺を振り返る報道を大々的に行う
唯一の主要メディアと言えそうだ。11月、朝日新聞は数日報道を重ね、約5ページに及んだ。
一方、「産経新聞」も少なくないページをこの話題にあてた。
しかしその内容は南京大虐殺を否定するもので、大虐殺を「蒋介石の虚構」などと戯言を並べ、
拡張後の新しい南京大虐殺記念館についてもマイナス面を報道している。
● 少なすぎる教科書の記載
日本の歴史教科書の中で、中国を侵略した戦争(*1)の記述は非常に少なく、
南京大虐殺に関する部分はさらに少ない。最も多く採用されている東京書籍の教科書では、
中国を侵略した戦争と戦時中の日本の社会体制に関する記述はわずかに2ページだ。
ある日本の歴史教師は本紙に対し、日本の教師は授業中に歴史的事実について個人の意見を
発表することは許されず、学生には教科書に載っていることだけを伝えるので、
歴史の誤りについては学生自身の判断によらねばならないと説明した。
しかし日本の学生の歴史的事実に対する理解は不充分であまり真相を知らないようだと語る。
興味を持った僅かな学生が本を買ったり親に聞いたりして、やっと歴史を理解できるのだという。
● 一段と強まる右翼の歪曲活動
日本政府は南京大虐殺について、外務省のホームページでも
「多くの非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できない」(*2)としているが、
日本の対外侵略の歴史を強く否定する保守勢力がなおも存在し、
いわゆる"自虐史観"だとして歴史教科書の改変を要求したり、南京大虐殺を否定する者もいる。
また南京大虐殺70周年にあたり、日本の右翼勢力は公然と活動を行い、
講演会や検討会を催したり、甚だしきは映画の撮影まで行って南京大虐殺を否定し
日本のいわゆる"名誉"を回復させようと企図している。
[ 駐東京記者:呉谷豊 ]
★ ソースは、新華社 [中国] とかからものすごくはしょり気味に訳。
URLリンク(news.xinhuanet.com) (中国語・簡体字)
★ 訳註。
(*2) URLリンク(www.mofa.go.jp) のこと。