07/12/12 08:26:39
日韓両国が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)の詳細な形状を表した二万五千分の一の地形図を、
国土交通省国土地理院が初めて刊行した。従来の地形図は、竹島の詳細な調査ができないため、
概略の位置を示しただけだったが、今回は人工衛星画像を活用して作製。他の国内の地形と同様に
扱うことで、竹島が日本領土であることをより明確にした。
竹島は従来、島根県五箇村に属したが、二〇〇四年十月の合併で隠岐の島町が誕生し、同町所属に
なったことに加え、〇六年七月の新隠岐空港の開港で、従来の地形図を修正する必要が生じたため、
国土地理院が九年ぶりに刷新した。東西二つの島からなる竹島が登場するのは、五枚に分かれる
同町の地形図。このうち、西村地区を表した中に、標高九七メートルの東島と、同一六八メートルの
西島を掲載した。二万五千分の一の地形図は通常、空撮写真と現地調査を基に作製するが、竹島は
韓国側の不法占拠で不可能だった。しかし、人工衛星画像を用いた地形測量にめどが立ったことから、
補完できた。同院広報広聴室は「日本の領土を地図上に整理するのが、国土地理院の義務。現地
調査などはできなかったが、ようやく竹島の詳細を表示できた」としている。
島根県は竹島問題の啓発に役立てるため、同地形図を、松江市殿町の旧県立博物館内に設けた竹島
資料室で展示する。
山陰中央新報 URLリンク(www.sanin-chuo.co.jp)