07/12/09 14:05:09 4jJpInYt
1970年に当時の西ドイツ首相ブラントがポーランドを訪問して、ワルシャワ・ゲットーの記念碑の前にひざまずいて謝罪したということのようですね(URL1)。
URLリンク(www007.upp.so-net.ne.jp)
その後、1985年には、ワイツゼッカー大統領が終戦40周年記念式典で謝罪演説を行い、94年にはコール前首相が、
05年にはシュレーダー首相が、などなどドイツ歴代の首相、大統領が、ポーランド、イスラエル、バルト三国などを毎年のように訪問しては、犠牲者の碑の前で頭を下げている、ということです(URL2)。
URLリンク(www.nikkeibp.co.jp)
ドイツは謝罪していないという人達の根拠は、よく分かりません。同時ナチスがドイツの唯一の正当政権だったのは、誰の目にも明らかです。
その唯一の正当政権の誤りを認めるということは、ドイツという国の誤りを認めることになる、というのが常識だと思いますけどね。
例えばワイツゼッカー大統領は演説で次のように述べています。
「一民族全体に罪がある、もしくは無実である、というようなことはありません。罪といい、無実といい、集団的ではなく個人的なものであります。」
これがどうもドイツ人は謝罪していないという一部の保守派の主張の根拠であるらしい(URL3)。しかし、同時に大統領は次のようにも言っています。
「罪のある者もない者も、老若男女いずれを問わず、われわれすべてが過去に責任を負っている。」
これは要するに、ナチスと無関係の者、特に戦後生まれの者は、ナチスの行為に対して罪がある訳ではないので卑屈になる必要はない、
しかし、それらの者もドイツ人として生まれた以上その責任を回避してはいけないという意味でしょう。さきほどの保守派の言っているのとは真逆の内容です。
URLリンク(www2s.biglobe.ne.jp)
ドイツ人がこれらの記事を見たら、「かつての同盟国を貶めようとしている」と怒るのではないでしょうか。調べれば直ぐにわかることで事実関係を捻じ曲げるのは、日本人の信用を落とすだけです。
日本では、村山首相が談話という形で謝罪しています。もちろん土下座やひざまずきはしません。そんなことをしたら、謝罪するだけでも「土下座外交!」と腹を立てる右翼の人に暗殺されちゃいます。
冗談はさておき、日本の場合には頻繁に謝罪をするのですが、その度に「日本の戦争は正義の戦争だ。」という声が与党政治家から上がるため、チャラになってしまうというか、
本当に悪いと思っているのかと思われている節があります。