07/12/08 09:59:00
日立マクセルは最大出力20アンぺアの中型リチウムイオン電池の量産を08年7月に始める。
電池の生産拠点である中国・無錫工場で月200万個の生産体制を構築。
電動工具や電動自動車、コードレス家電といった大きな力が必要な分野を開拓していく。
新型電池「ハイパワー円筒形リチウムイオン電池」は直径18ミリ×高さ65ミリメートルで、
同社は中型二次電池と位置づける。同サイズでは従来最大出力は15アンぺアだった。
電池の正極表面の材料となるスピネル型マンガン酸化物をバラツキなく塗布する技術を開発。
正極の内部抵抗を低減した。これにより正極の反応性が高まり最大出力が高まった。
12月中にサンプル出荷を始め、08年に量産を始める。当面は月産200万個体制を予定する。
量産開始時に必要な設備投資額などは明かしていない。
同社は2010年の中型リチウム電池市場は車載用を除き国内外で年4500億円と見ている。
ニッケル水素電池などが使われてきた電動工具向けなどの分野で
リチウム電池への置き換えが進むことを見込む。
(更新日 2007年12月 8日)
日刊工業新聞
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