07/11/10 10:33:42 EDpiDXqt
URLリンク(72.14.235.104)
IMF改革のすさまじさ
では韓国はどうなったのか。韓国にもたらされたのは米国化だった。
IMFはアメリカの出先機関みたいなものだからだ。経済はそれまでの政府主導の開発独裁型工業化と、
規模拡大重視の財閥型経営から、収益性の重視へと転換された。意思決定はすべて市場に委ねられるようになったのだ。
市場原理主義の全面導入である。
大規模な構造改革が断行され、33あった主要銀行は数年間で15に減り、最終的には3つになった。
30あった主要財閥は14に減った。大規模な首切りも始まった。
例えば、ある人事担当者は大量の人員削減計画を作成させられ、実際に肩たたきも頻繁にさせられた。
ある日出社すると、副社長に呼ばれ「君もこれだけ人員削減をしたのだから、この会社で働くのはつらいだろう」
と切り出され、退職を迫られたという。失業者は150万人を突破し、
ソウル駅地下街には失業者があふれ、破綻の噂が広まった金融機関には預金を引き出す人が殺到した。
ウォン安に伴い輸入品の価格は急騰し、ガソリン35%、砂糖43%、食料品27%、灯油77%の値上げとなった。
強盗や空き巣、詐欺などの犯罪も急増し、殺伐とした雰囲気が社会を覆った。
改革で追われた銀行の経営者がうどん屋の店員になる一方で、大企業の役員の報酬が、
それまでの平均的な額から一気に10倍近くの、1人あたり3億円近くになった。韓国は格差社会になったのだ