08/03/27 20:50:25 oXzh3LJk
(つづき)
娘がまず提出を求められたのは食育指導計画、公開授業指導案、キャリアプラン……。
離れて住んでいた父は娘と電話で話していて「追いまくられてると感じた」。
午前1時過ぎまで授業準備でパソコンに向かい、そのままソファで眠る日が続く姿を姉が見ていた。
娘は姉や祖母に「保護者からクレームが来ちゃった」と話してもいた。
区教委によると、ある保護者が4月中旬以降、連絡帳で次々苦情を寄せた。
「子どものけんかで授業がつぶれているが心配」「下校時間が守られていない」
「結婚や子育てをしていないので経験が乏しいのでは」。
校長がこれを知ったのは5月下旬だった。
「ご両親が連絡帳の文面を見たらショックを受けるかもと区教委から言われた」
と父。
他の保護者たちも校長室を訪ね、「子どもがもめても注意しない。前の担任なら注意した」
などと訴えていたという。
娘は5月26日に友人と会ったとき、「ふがいない」「やってもやっても追いつかない」と
漏らした。翌日、自宅で自殺を図ったが未遂となった。
母が精神科を受診させたところ、抑うつ状態と診断された。魂の抜け殻のようで声が出ない。
娘は言った。「ひどい」。しばらくして「あたし」。
自宅の風呂場で自殺を図ったのは、その2日後の夜だった。翌6月1日朝、病院で亡くなった。
「大学時代、小学校で先生の補助をし、笑顔の絶えなかった娘が、どうして……」。
両親は写真に問い続けた。