07/09/25 01:57:37 LcR3KNkd
要するに、初めてこの曲を聴いた人間は、
どこか音痴のような奇妙な感覚を覚えるはずなのだ。
ラップだと認識されないから、耳はドレミの音程を探ろうとして気持ち悪くなるし、
その結果、ど素人がしゃべってるかのような違和感を覚える。
ところが、リズム面ではテンポの揺れがほとんどないから、
「音楽として成立していない」とは思わない。
この種の気持ち悪さは今まで接した音楽に同範疇のものがない場合
当然起る生理反応だが、既聴化が進行すれば新しい様式として受容されて
ラップとリズムがラップと意識されないまま中毒性へと反転する。
少なくとも、パロディ・ナンセンスだから「気持ち悪さ」を感じるものではない。
気持ち悪さとはそんなパロディ・ナンセンスのような理知的な判断ではなく、生理的なものだということを理解していない。
そして、新しい様式の受容を聴く側にせまる点でアートだと言っているんだよ。