07/10/23 13:03:35 AviRB+mp
「格差社会」解消の処方箋(月刊現代 2007年4月号)ジョセフ・E・スティグリッツ/Joseph E. Stiglitz
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スティグリッツは2001年、経済活動への情報の影響について扱う学問「情報の経済学」の分野の功績を評価されて、
ノーベル経済学賞を受賞。世界銀行やIMFでの活動経験から、グローバリーゼーションの失敗と理由に言及している。
『日本はアメリカともっと戦え』S = ジョセフ・E・スティグリッツ
-日本でも格差が広がっていると言われていますが、その原因はやはりグローバリゼーションにあると思いますか。
S 他の先進国でもそうだが、日本でもグローバリゼーションが影響していること間違いない。発展途上国の非熟練
労働者と先進国の非熟練労働者とが競争することによって、彼らの賃金が下がり、熟練労働者との収入差が拡大する
という現象は、グローバリゼーションに内在するロジックの一部だ。だから、日本でも貧富の差が広がる原因の一部
になっていると思う。だがこの点はアメリカのはうが日本より深刻だ。社会が不平等であるし、セイフティ・ネット
も医療制度も弱いからだ。格差杜会に私が薦める処方箋は、教育にもっと投資して、非熟練労働者を少なくすること
である。そして、一つの職業から別の職業に転職しやすいように職業訓練プログラムを充実させ、累進課税をもっと
徹底させ、低収入の人からあまり税金を取らないことだ。