08/08/07 12:30:34
―どういう趣旨の集まりなのか?
ryo 例えるならば、公園でバスケをしてて、楽しそうだからいろんな人が混じって来て出来上がった
集団といった感じです。その集団がたまたまsupercellという名称なだけです。ですから、個々の
メンバーはsupercellに所属しているというよりは"参加"しているという意識ですね。supercellという
名称もサークル名というよりは場所の名前というふうに捉えています。
―supercell結成の経緯は?
ryo 僕が曲に絵が欲しいなと思い、壁紙サイトで何かないかなと探していたら目に付いたのが119さんの
描いた初音ミクでした。ところが、そのサイトにあった絵自体が119さんの作品の無断転載だったので、
当時は119さんの作品とも知らずに勝手に使わせてもらいました。そうして発表したのが「メルト」です。
そしたら119さんからメールが来て、何勝手に使ってんだよ、と(笑) それが出会いです。
―現在どのような構成メンバーなのでしょうか?
ryo 音楽は僕が担当で、イラストは作品毎に作品に合った人が担当しています。その他にも、
サイトの管理者、イベントの進行とかスケジュール管理の人、出版物の管理する人など、
現在11名に膨れ上がりました。
―三輪さんは『ウルトラジャンプ』で現在連載中ですよね? その合間にsupercellに参加されて
いるわけですか?
三輪 実は色々な人に散々怒られました。先生仕事してくださいよと。(一同爆笑)
まさか私が初音ミクを描くとは誰も思われなかったみたいで。
ryo 僕も叱られましたよ。三輪さん使って何やってんだよと(笑)
―歌詞はryoさんがご自身で作詞されているんですよね。何か工夫されている事はありますか?
ryo 初音ミクを使う際に心がけている事が「練らない」ことです。始めに浮かんだ案をそのまま
使うよう心掛けています。そもそも人が歌う事を想定していないんです。機械に歌わせるからこそ、
ともすれば恥ずかしい歌詞を躊躇なしに書けるのだと思います。人が歌う事を前提に考えてしまうと、
「私こんなの恥ずかしい」とか「もうちょっと言い回しを考えよう」とかいった余計な装飾が入って
しまいますので。
―supercellの作品はいろいろな方が実際に歌われていますが、その辺りは想定に入って
いるのでしょうか?
ryo 僕は歌心がある人は音楽を制すると思っています。ですからゴムさんやガゼルさんといった
歌い手さんを密かにリスペクトしていました。まさかその方達が自分の曲を歌ってくださるなんて
思いもしていなかったんです。
―派生作品が広まる事についてはどのように考えておられるのでしょうか?
huke 営利目的でないならば、何でもやってくれ、使ってくれというのがsupercellの正直な気持ちです。
そうやっていろいろ使ってもらえる事がクリエイターとしての誉れだと考えてます。
―現在、アルバムを作成中とのお話を耳にしましたが
ryo ええ、ちょうど今作ってる最中でして。supercellは企画・制作・管理運営・出版まで全部自分たちで
行っています。自分たちでどこまでできるかってのも試したいし、自分たちでやっていくことそのものが
楽しいんです。