08/06/21 22:21:22
被爆3日後の焦土を走った広島電鉄の「一番電車」に電気を送った広島電鉄廿日市変電所(廿日市市)が、
新変電所の建設に伴い86年の歴史を閉じた。広島県教委が「近代化遺産」と評した赤れんが造りの建物。
関係者からは保存・活用を望む声が出ている。
役目を終えた旧変電所は、広電廿日市駅の約150メートル東にあり、2階建て。
明治期の駅舎や鉄道橋に多い「イギリス積み」というれんが工法で建てられている。
原爆投下3日後の8月9日に運転を再開した電車(己斐―西天満町)の電力源だったことでも知られる。
県教委は98年にまとめた報告書「広島県の近代化遺産」で紹介。変電所の移転は、市の
「廿日市駅北土地区画整理事業」の対象地域に、専用送電線があることから浮上した。
広電、中国電力、市が2006年から協議して送電線の廃止に合意。
3月末、送電業務を広電廿日市駅北側の新変電所に切り替えた。
旧変電所について、広電電気課は「歴史的価値は理解している一方で、遊休施設の維持には経費がかかる」
と説明。保存するか、解体するかの結論はまだ出していない。
中国新聞
URLリンク(www.chugoku-np.co.jp)
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