08/05/18 19:05:13
よく眺めるブログに書いてあった。「もうマンガにならないテーマはないんじゃないか」
そこでの話題が河合克敏さんの連載マンガ「とめはねっ! 鈴里(すずり)高校書道部」。
06年12月に週刊ヤングサンデーで始まり、いま単行本3巻が出ている。
コミック界で珍しい「書道マンガ」だ。舞台は神奈川県下の鈴里高校。帰国子女の主人公・
大江縁(ゆかり)は、ふとしたことから廃部寸前の書道部に入部。ただ一人の男子部員として、
同級生で柔道全国2位の望月結希とともに、「書の甲子園」を目指す。
リアルな描写が魅力の一つ。柔道マンガ「帯をギュッとね!」、競艇マンガ「モンキーターン」等々、
アスリート系のヒット作を世に出した作者らしく、人物の動きが精密で、躍動感に富む。
筆を持つ場面なども力の入り具合まで感じられる。
これらは綿密な取材が支える。著者は各地の高校などを回ったという。その一つが
埼玉県立松山女子高校。国際高校生選抜書展(書の甲子園)で、何度もブロック優勝した強豪だ。
顧問の石原裕子教諭は「文化祭の揮毫(きごう)パフォーマンスを取材に見えました。
マンガ? すごく面白い」。書道部員は大半が女子だが、それも設定に生かされた。
主人公たちが書く「作品」が、もう一つの楽しみ。すべて実際の書家や高校生、大学生が制作した。
ヤングサンデー編集部の高島雅さんは「依頼することが多いのですが、今は公募もしてます。
ただ、うますぎてもいけないので、難しい」。
現実の世界では「書道離れ」が言われて久しい。鈴里高校の書道部員もたった5人。
「でも、彼らはとても生き生きしている。元気を書の世界に分けてほしい―」。
ある書道関係者の願いだ。
引用元:asahi.com
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