08/04/21 21:51:14
今や中国の若者に深く浸透するアキバ系文化。日本アニメの放映規制など、国産アニメの保護が
強化されている中国だが、日本アニメ熱は高まるばかり。人気アニメのキャラクターに扮する
=「コスチューム・プレイ」の略語「コスプレ」は、「cosplay」として中国語にも輸入され、
ひろく定着している。そこから派生して「cos」というオリジナルの略語まで誕生しているという。
それほどまでに、日本文化は若者の間に抵抗なく受け入れられているのだ。
そんな中、2008年2月19日、ついにアキバ系の宅男(オタク)待望のメイド喫茶が四川省成都市に
オープンした。その名も「Maid Days」。すぐにたどり着けないわかりにくい場所にあるお店は、
看板すらない質素な造りだが、店内は満席という盛況ぶりだ。
一歩足を踏み入れると、メイド姿の女の子が舌足らずな甘い声で、「お帰りなさい、ご主人様」
(なんと日本語!)と迎えてくれる。女の子たちは平均年齢20歳前後、童顔の笑顔が「萌え~」。
いかにもアキバ系が好みそうなタイプばかり。客は「ご主人様」と呼ばれ、至れり尽くせりの
アキバ系サービスが受けられる。
気になる料金だが、平均予算50元(約700円)程度と普通のカフェと変わらない。
メニューはコーヒー、ジュース、ポップコーンといったカフェメニューから、
日本酒や梅酒、天ぷらといった日本的なものまで。別料金を払えばメイドとゲームを
楽しむこともできる。レコードチャイナの記者が同店を訪れた時も、日本の
「動漫(アニメーションと漫画)」ファンの若者が多数来店し、メイドとジェスチャーゲームで
盛り上がっていた。彼らは口々に「萌~萌え~」を連発し、かなりご満悦の様子。
4人いるメイドの1人、「Isami(イサミ)」と名乗る女の子は22歳。景観建築を専攻する大学生だ。
中学生の頃から、日本の「動漫文化」に憧れ、数年前から「コスプレ」にどっぷりはまっているのだ
という。ご両親の反応は?との質問に、「大学だけは無事に卒業して欲しいって」と無邪気に答えていた。
また3月には、広東省広州市でもメイド喫茶がオープン。アニメグッズがぎっしりと並ぶ
50平方メートルほどの店内は、連日アニメファンが押しかけ、大賑わいとなっている。
ここでもやはり、店内に入るとメイドが日本語で優しく出迎えてくれる。この店でも
「ご主人様」との会話のほか、別料金で記念撮影やタロットゲームなどのサービスを提供する。
この店のオーナーは、日本に1年間剣道留学をしたことがあるという「火影(ナルト)」さん。
子どものころからアニメが大好きで、同じ仲間と出会える交流の場を作りたかったのだという。
メイドもみな漫画やアニメに詳しい20歳前後の女の子たちで、お客さんとの交流もバッチリ。
お客さんは20代のアニメファンが大半だという。
中国では8割近くの大学で「動漫」関連の学科が設置されるほど、その人気は高い。
日本のような「オタク」的イメージとは違い、若者文化の先端を走る存在として一目置かれている。
(その他の画像は記事参照)
Record China
URLリンク(www.recordchina.co.jp)
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