08/03/14 23:39:57 820Va5Nc
>岡田>離婚家庭を描いてはいけないってのは、かなり厳しいですよね。
>ショット>かなりキツいですね。離婚家庭がダメだというだけでもう、
>まんがとして表現できるテーマや内容がかなりの制限を受けてしまいますし。
>岡田>そうすると主人公の家はどこも健全な両親がいて……。
>ショット>もう「善良市民万歳!」という感じで(笑)。
>そんな状況でしたから、どうしてもスーパーヒーローを描くしかなかったんですね。
>岡田>なるほどね。スーパーヒーローしか描けませんよ、実際。
>なんで敵キャラたちが悪いことをするのかという必然性についても、
>「それは貧困が悪いからだ」なんて言えませんし。
>そうなると「アメリカに貧困なんてあってはならない。
>だからよその国の貧困にしよう。いや、いっそよその惑星の貧困にしてしまおう」
>という具合になっちゃいますから。
>ショット>そうなんです。どうしても勧善懲悪の単純なテーマになりがちで、
>そのためコミックスコード実施後はどの出版社も発行部数が急激に落ちて、
>つぎつぎに潰れていったんですよ。もう恋愛モノもホラーコミックも
>出せなくなってしまって、最後に残ったのがスーパーヒーローものだったんです。
>岡田>たしかに古い時代のアメコミだと、恋愛モノからギャングストーリー、
>刑事アクション、西部劇までいろいろなものがありました。
>ショット>アメコミ出版社が規制攻撃の対象になった理由、
>数々の出版社が潰れることとなった背景にあったのが、
>テレビがそれほど普及していなかったということなんです。
>ほんとうは、テレビの方がコミックスより子供たちに与える影響が
>大きいはずなんです。
でも、まだ普及前だったためにコミックスだけが目をつけられてしまった。
もう少しタイミングがズレていたら、テレビが叩かれて、アメリカのコミックも
日本と同じように発展していったかもしれません。