【ロボット】日本初のロボット「学天則」復元に奮闘――大阪市立科学館at MOEPLUS
【ロボット】日本初のロボット「学天則」復元に奮闘――大阪市立科学館 - 暇つぶし2ch1:コロッケそばφ ★
08/02/07 23:37:01
80年前に大阪で製作された日本初のロボット「学天則」を復元するプロジェクトに、
大阪市立科学館(北区)の学芸員が奮闘している。設計図が残っておらず、
当時の写真や文献を頼りにした復元作業はまさに手探り。科学館のリニューアルに合わせ
今年7月の完成を目指しているが、学芸員は「できるだけ当時の姿に近づけたい」と話している。

担当しているのは同館学芸員の長谷川能三さん(41)。同館は本物の半分程度の大きさの
動かないレプリカを展示しているが、子どもらから「動くところが見たい」との声が上がっていた。
市は「大阪のロボット産業のPRに」と費用として2100万円の予算を計上。
昨年4月から復元作業がスタートした。

科学館には機械工学の専門家がおらず、物理学が専門の長谷川さんが「機械いじりが好き」
という理由で“抜てき”された。だが「設計図がない復元作業は予想以上に難しく、
設計にかなり手間取った」と明かす。

長谷川さんの最大の疑問は「学天則が当時どう動いたか」。実物を見た人がいないため、
まずインターネットを通じて東京の古書店から学天則の記事が掲載された1931年発行の
科学雑誌や、製作者の故・西村真琴氏の著書など数十点の文献を収集。
大阪府内に住む西村氏の親族から写真の提供も受けた。

しかし文献の記述は「感動しながら文字を記す動き」「英知に輝いた表情」などという
あいまいなものばかり。動作を連写した写真もなく「見物客を驚嘆させたという動きが
どのようなものか、資料とのにらめっこが続いた」という。

それでも入念に写真を見比べるうち、息をしているかのように胸がかすかに上下していたり、
ペンを持つ右腕はひじから先だけが動くなどの“新事実”を発見。西村氏の次男で学天則を
見たことがある俳優の故・西村晃さんが、動作をまねた写真を掲載した雑誌も古書店で見つかり、
大きなヒントになった。

試行錯誤の末、大まかな設計図が昨夏に完成。現在は展示物を作る専門業者の工場で、
頭部の組み立てが始まったところという。ただ内部の構造は製作しながら決めるといい
「今後は工場に通いながら苦悩する日々が続きそう」と笑う。

学天則は機械的なイメージのロボットとは違い、生命感あふれる表情を浮かべていたとされる。
長谷川さんは「自然な動きを目指した製作者の構想を再現したい」と話す。
完成品は科学館の目玉として入り口近くに展示される予定だ。

●80年前、圧縮空気で表情・腕動かす

学天則は生物学者の故・西村真琴氏が大阪在住中に製作し、1928年に京都で開かれた
博覧会に出品された。高さ約3.2メートルの金色の半身像で、内部に張り巡らせたゴム管に
圧縮空気を送ることで表情を変えながら首を振ったり、腕を動かして文字を書くような
動作ができたという。「天則(自然の摂理)を学ぶ」賢人の姿を模したとされる。

欧州の博覧会へ出品された後、行方不明になった。チェコの作家カレル・チャペックが
20年に戯曲で初めて「ロボット」という言葉を使った直後に製作されたため、
日本初のロボットとされている。作家の荒俣宏さんの小説「帝都物語」では
魔物を退治するロボットとして登場した。

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