【インタビュー】「EVE The Lost One」のシナリオを担当した直木賞作家・桜庭一樹氏、小説への思い語る「恋愛は犬のフンみたいなもの」 at MOEPLUS
【インタビュー】「EVE The Lost One」のシナリオを担当した直木賞作家・桜庭一樹氏、小説への思い語る「恋愛は犬のフンみたいなもの」 - 暇つぶし2ch1: ◆newsSM/aEE @水前寺清太郎φφφ ★
08/01/19 18:55:49 BE:174330443-PLT(24931)
養父と娘の禁断の関係を描いた「私の男」で第138回直木賞を受賞した作家の桜庭一樹さん。桜庭さんは、
アニメマンガの無料情報紙「まんたんブロード」27号(06年8月25日発行)のインタビューで、初の本格的
恋愛小説となった「少女七竈と七人の可愛そうな大人」について語っている。受賞を機に、桜庭さんが小説
への思いを語ったインタビューを再録する。(聞き手・三村美衣、構成・渡辺圭)

--ミステリーやSF以外では初の大人向け小説ですね。

桜庭 ライトノベルだから、一般書だからといって書き方を変えている部分はあまりありません。ただ、父親は
権力の象徴として悪者にも人間的にも書けるのですが、母親の人間的な弱さやドロドロした部分だけは、
読者を傷つけるような気がしてこれまで書かずに来ました。

--ヘビーな恋愛小説です。

桜庭 恋愛小説も苦手でしたね。ところが、掲載誌の「野性時代」の担当者と恋愛論になり、「恋愛小説はきれい
だけど、実際の恋愛はそういうものではない。始めたくて始めるのではなく、ぶつかっちゃったので、仕方なく
続けていく人間関係なのではないか」って言われました。それを聞いて「ああ、恋愛って道に落ちていた犬のフン
みたいなものだ」って思ったんです。歩いていたら犬のフンを踏んでしまった、だけど用事があって急いでいる
ので、気になって仕方がないけど、そのまま歩いていく。例え洗い流しても、犬のフンを踏んだ靴だという記憶は
消せない。恋愛ってそういう嫌な面、どうしようもない面があると思ったら急に目の前が開けた。それで、七竈の
母の若いころを描いた導入部「辻斬りのように」を書きました。

--「辻斬りのように男遊びをしたいな、と思った。ある朝とつぜんに。」強烈な書き出しですね。

桜庭 人間は誰もがちょっと道を踏み外してしまうことってあると思いますが、この母はそのちょっとが極端で、
そのままガタガタと崩れ落ちていく。大胆でうらやましいキャラクターで、とても書き易かったですね。ただ変わった
母娘がメーンなので、読者が感情移入しにくいと思い、七竈の後輩を普通の女の子として登場させました。
エキセントリックな人を端から眺めるような凡人の視点は必ず作るようにしています。

--各話で語り手が変わります。

桜庭 「辻斬りのように」を書いたら、こんな母がいたら娘はどう育つのだろうという疑問が自然と浮かび、母と娘と
いう縦の女のつながりを書きたいと思って、すぐに第1章の「遺憾ながら」を書きました。それから最終話を決めて、
間を埋めていったんですが、高校生の七竈では見える世界が限られるので、大人の視点を導入することにしました。
(中略)

>>2へ続く

◇プロフィール
URLリンク(mainichi.jp)
桜庭一樹 作家。99年、「ロンリネス・ガーティアン AD2015隔離都市」(エンターブレイン)でデビュー。
代表作に「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」「ブルースカイ」(早川書房)など。

まんたんウェブ
URLリンク(mainichi.jp)


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