07/12/26 22:24:58
国内アニメDVD流通最大手のバンダイビジュアルが、平成20年2月期第3四半期まで
(19年3月~11月)の決算を発表した。
連結売上高は192億7300万円と前年同期比4.4%減となったほか、
営業利益は15億7200万円(同31.2%減)、経常利益16億5700万円(同29.9%減)、
当期純利益は6億1800万円(同51.4%減)といずれも前年比マイナスとなり伸び悩んだ。
ライセンス事業は前年同期比で28.9%増の18億3400万円となっており、業績を下押し
したのは映像パッケージ事業で、一部の商品が当初計画を下回ったためである。
そうしたなかで好調に推移したのは、TVアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』、
OVA『FREEDOM』、『装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ』である。
キッズ向けの劇場アニメ『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ歌うケツだけ爆弾!』も好調だった。
また音楽では上期に引き続き『らき☆すた』関連のCDや茅原実里のアルバムCD
「Contact」が主力となった。パッケージソフト事業全体の売上高は
174億3900万円と前年同期比で6.9%減である。
またライセンス事業では、国内では『電脳コイル』の放送権配分収入、
『スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ』、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』
の商品化権配分収入が貢献している。
海外ライセンスは、『メトロポリス』、『COWBOY BEBOP 天国の扉』が中心である。
映像パッケージの売上高の伸び悩みは、ブルーレイ・ディスクやHD DVDといった
次世代ディスクの普及が当初考えられていたよりも遅れていることにも理由がありそうだ。
消費者の一部が、新しいタイトルの買い控えに入っている可能性があるからだ。
しかし、バンダイビジュアルは通期決算の見通しは、連結売上高で340億円、
営業利益47億5000万円、経常利益49億円、当期純利益26億4500万円とほぼ前年並みとしている。
もともと同社の経営は、ホリデーシーズンと重なる第4四半期に偏重する傾向がある。
特に今年は、大きなヒットの見込める『機動戦士ガンダム 劇場版 メモリアルボックス』
が12月発売、大型テレビシリーズ『ガンダム00』のDVD発売開始が08年1月となっている。
さらに2月には『宇宙戦艦ヤマト』や『超時空要塞マクロス』などの旧作の大型DVDが
相次いで発売されることから、最終的な業績は第4四半期の終了を待つことになる。
animeanime.jp
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バンダイビジュアル
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