07/12/12 12:25:35
最近インターネット上で任天堂のポータブルゲーム機「ニンテンドーDS」について激しい論争が繰り
広げられています。価格や性能の問題ではありません。インターネットでゲームを違法コピーしよう
としたネットユーザーたちが相次ぎコンピューターウイルスに感染したことから、論争が巻き起こっ
ているのです。
以前ほどではありませんが、まだ韓国のインターネットは「違法コピー天国」です。ニンテンドーDS
についても例外ではなく、かなりの数のネットユーザーがP2P(個人間ファイル共有)やコミュニティ
ーサイトで違法コピーによりゲームをダウンロードしています。ゲームをインターネットからニンテン
ドーDSに移す小さなチップ(R4)も飛ぶように売れています。
その結果、ニンテンドーDSは今年、ゲーム機本体の販売台数(80万台)=業界推定=よりゲーム
ソフトの販売数(50万台)=同推定=の方が大幅に少ないという「ミステリー現象」が起きています。
激怒した韓国任天堂は9月、R4メーカーを刑事告訴しました。
ところが最近、何者かがニンテンドーDSの違法コピーによるゲームファイルにウイルスを忍び込ませ、
インターネット上に流しているのです。ゲームをダウンロードしたネットユーザーたちはパソコンや
ニンテンドーDSがウイルスに感染し、誤作動するという被害に遭っています。違法コピーにより受け
た被害のため訴えることもできません。大手検索サイトやコミュニティーサイトには「任天堂の仕業
では?」という抗議が毎日のように書き込まれています。
もちろん、任天堂側は強く否定しています。
実は、ウイルスや偽ファイルで違法コピーを防止しようという試みは20年以上も前から使われている
手法です。初期のコンピューターウイルス「ブレイン」は、違法コピーした者をひどい目に遭わせる
ため作られたものだそうです。ファイル名に有名な曲の名や歌手の名を表記しながら、中身は雑音
だけというニセ音楽ファイルもよくあります。
しかし、こうした「目には目を、歯に歯を」式の対応でも違法コピーはなくなっていません。
今回の騒動がゲーム業界で違法コピーを根絶するきっかけになるかどうかは、もう少し見守る必要
がありそうです。
朝鮮日報JNS
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