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イチロー現象は局地的
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シアトルの熱とは対照的に、アメリカ国内ではこの偉業への反応がいまひとつ盛り上がりを欠いた。
テレビ、雑誌といった全国メディアは、98年にマーク・マグワイアとサミー・ソーサが
シーズン最多本塁打記録に挑んだ時のような大々的な熱狂を見せなかったのである。
メジャーリーグのバド・セリグ・コミッショナーも記録達成の翌日、
「もっと注目を集めてしかるべき、価値のある記録だと思う」とコメントした。
つまり、イチローの今回の記録は、シアトルと日本における局地的なフィーバーだったということになる。
では、熱狂の欠落をどう考えたらいいのか。そのヒントをくれたのは元中日の選手で、
現在はオークランド・アスレチックスのケン・モッカ監督である。
「今回の記録に、ヤンキースのジーターが挑んでいたら、もっともっと話題になっていただろう」。
ちなみにニューヨークにおけるジーターの存在感とは、ミスター・ジャイアンツ、長嶋茂雄の存在感に似ている。
イチローに十分な注目が集まらなかったのは、彼がシアトルという西海岸のチームでプレーしていたことと関係する。
アメリカのメディアの中心は東海岸だ。マリナーズの試合のほとんどは東海岸の深夜1時過ぎにゲーム終了となるので、
日常的にイチローの芸術的な打撃を目撃する人は少ない。
そしてイチローが日本人であるという事実。
アメリカという国は異国からの挑戦者に寛容ではあるが、熱狂的な興奮をぶつける対象ではない。