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▽2回戦 香川西3―4市岐阜商 (8日・甲子園)
市岐阜商(岐阜)は香川西(香川)との接戦を制し、創立40年目で甲子園初勝利を挙げた。
俺たちの母校はなくさせない。市岐阜商ナイン、OB、みんなの思いを乗せた白球が左翼席に
飛び込んだ。同点の6回、1死二塁から西田智晴が決勝の2ランを放った。「アルプスの声援が
すごかった。打てたのも応援のおかげ」と笑顔。来年度からの存廃問題が発生している
市岐阜商が、甲子園初勝利を挙げた。
「母校のために」ナインは一つになって戦った。市岐阜商は学校法人立命館(京都市)から
移管提案を受け、細江茂光・岐阜市長を中心に移管を推進。しかし、OB会や在校生父母は反発、
約15万人分を集めた署名活動などで反対を訴えている。さなかに、細江市長が初めて
試合を観戦。勝利を見届け、「勝ち進んで天下の市岐商を示してほしい」とエールを送った。
大挙したOBからは「よく応援に来られたな」と冷ややかな視線。ヒーローの西田が「(市長に)
どうだ!! という気持ちもあった。何とか母校は守りたい」と言えば、遊撃手の高井慶二も
「結果を出せば偉い人も考え直してくれるかもしれない」と期待を寄せた。
4度目の出場で初めて挙げた得点を、粘り強く守りきった市岐阜商。試合後は満員の
アルプス席から“市岐商コール”がこだました。秋田和哉監督(40)は「我々ができるのは
『市岐商ここにあり』を見せつけることだけ」と静かに闘志を燃やした。学校存続のために、
市岐阜商は勝ち続ける。
◆市岐阜商の移管問題
学校法人立命館が06年12月に岐阜市へ、市岐阜商の校舎や敷地の移管を前提とした
中高一貫校「立命館岐阜」の開設計画を提案。今年3月に市教育委は市岐阜商の
将来的廃止を決定、6月には細江茂光市長も移管に強い意欲を示した。
9月には「市岐商・立命館問題対策特別委員会」が市議会に設置予定で、今月21日には
立命館関係者を招き、市議を対象にした提案内容の説明会を開くことになっている。
当初は5日の予定だったが、甲子園に出場する野球部に配慮して延期された。
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