08/05/25 12:49:08 0
たしかに実績は申し分ない。Jリーグ初代チェアマンとしての成功、W杯出場…。
しかし権力にしがみつこうとすれば醜態をさらすことになる。
5月15日、あの川淵会長の怒号が理事会で響き渡っていた。
疑惑追及の声を上げた一人の理事が、密室理事会の一部始終を語る―。
7月に改選がある日本サッカー協会の時期役員の選出方法が決まるとあって、
5月15日の理事会には、これまで以上に多くの報道陣が詰めかけた。
理事会は、議長である川淵三郎キャプテン(71・以下川淵C)の挨拶に始まり、
次に数ある協議事項に話は移る。
そして、会が始まって5分ほど経ったころ、会場内は一瞬にして凍りつく。
川淵氏の怒声は、会議室の外にまで響き渡った。
奇しくも、この日はJリーグ16回めの誕生日だった。
理事会が動きはじめたのは、野村尊敬理事(66)の提案からだった。
次の役員を決めるため、協会は『次期役員候補推薦委員会』(推薦委)を設立し、
川淵Cが委員長に就任した。
しかし、これに対して野村理事が異議を唱えたのだ。
「影響力の強い川淵さんというのはいかがなものでしょうか」
これに対し、川淵Cは「そんなことはない」さらに野村理事が続ける。
「日本サッカーはここ十数年で大きな発展をした。だからこそ、会長選もFIFAや
AFCのように立候補制にしたらどうか」
このあたりから川淵Cの声が大きくなりはじめ、「そういうことを提案されても急に
はできん。提案するならもっと早い段階ですべきだ」と、突っぱねた。
もう、この段階では会での議論というより、川淵Cと野村理事による“一対一”の
バトルの様相を呈していた。
さらに、そのバトルが最高潮に達したのが、野村理事の次の指摘だった。
「(次期会長選を含め、役員を決める)推薦委での開票を、推薦委員全員がいる場
でおこなってください。前回もそういう提案があったが受け入れられず、一部の
人間でおこなった。そして、開票には疑惑があったと聞いています」
その瞬間だった。見る見るうちに赤ら顔になった川淵Cは
「疑惑とはなんだ、訂正しろ!謝れ!!」と、冒頭の言葉を発したのだった。
(続きは>>2-以降)