08/05/25 12:49:16 0
(>>1の続き)
この“疑惑”に関しては少々説明が必要となる。
じつは2年前、今回と同じように次期会長候補をリストアップする会があった。
その際、投票は郵便によっておこなわれたが、ある人物が開票予定前に封を空け、
その結果を川淵Cに進言。しかも、川淵Cは総計でトップではなく、中位の結果だっ
たと、一部メディアが報道したのである。
野村理事は、それが事実かどうかということではなく、“疑惑”を持たれること自体を
危惧し、意見を述べたにすぎなかった。
たが川淵Cには真意が伝わらず、感情的になった氏は、声を荒らげつづけた。
「理事として問題発言だ!」「証拠があるなら出してみろ!」
「選考委員長だった岡野さん(元会長)に対して、疑惑発言は失礼じゃないか!」
静まり返る会議室のなか、野村理事は、「では詳しく理由を書いて文章で提出させ
ていただきます」と述べたが、川淵Cの怒りは収まらない。
「議事録から外す。いますぐ訂正しろ。謝れ!」とまずますヒートアップしたため、
最後は野村理事が謝罪という形で、このバトルは終わった。
その後、協議事項が粛々と進められ、理事会は終わったが、結局、野村理事の
提案は何一つ受け入れられることはなかった。
本誌は意を決して進言した野村理事から、理事会が終わったあとに話を聞くことが
できた。そこでまず、野村理事について触れておく。
90年に日本サッカー協会の理事に就任した同氏は、その後、日本体育協会理事、
広島県サッカー協会会長を経て、02年には日本サッカー協会副会長となった。
そして、ドイツW杯後には副会長から身を引き、現職に就く。
広島弁丸出しの口調は、歯切れがいい。
「いいことはいい、悪いことは悪い」とハッキリ言える性格で、協会内部でも人望が厚い。
じつは野村理事は早大ア式蹴球部出身。そう、川淵Cの直系の後輩でもある。
その関係を捨ててまで、なぜ異を唱えたのか。
「ワシは90年から18年間、協会の理事を務めてきた。その間、藤田(静夫)さんから、
川淵さんまで5代の会長のもと仕事をし、日本サッカーは大変な発展を遂げた。
(続きは>>3以降)